抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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周極域に広がる亜寒帯林生態系の林床は,その厚みが数十cmにおよぶ様々なコケや地衣類で覆われています。こうしたコケや地衣類が森林の炭素蓄積過程におよぼす影響を解明するために,アラスカのクロトウヒ林斜面において,林床のコケや地衣類の被覆状況が異なる3地点で調査を進めてきました。その結果,有機物の分解速度を低下させることが知られている土壌中のモノテルペン濃度は,地点間で大きく異なり,それによって林床からの二酸化炭素放出量にも違いをもたらすことがわかりました。このことは,亜寒帯林では,林床のコケや地衣類が,生態系全体の炭素蓄積過程において,有機物の分解速度に影響をおよぼす可能性を示しています。(著者抄録)