抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
このノートは,犯罪の解決に貢献する科学の応用である法地質学と法医学に関する基本的な知識を提供する。法地質学は法科学の一部であり,地質学とそれに関連する科学の知識を法医学調査に適用する。法地質学の歴史はヨーロッパで100年を超え,第二次世界大戦後すぐに日本に導入された。法地質学は,埋葬地の地上調査,犯罪現場の調査及び地質学的痕跡証拠の調査という3つのカテゴリで構成されている。地質学的痕跡証拠の大部分は土壌サンプルに由来する。アイテムに付着した土壌証拠と犯罪現場からの対照サンプルとの間の識別は,観察とその後の分析を利用して実行される。法執行プロセスでは,従来の地質調査とは異なり,法医学サンプルに対して少量で確立された迅速な非破壊分析方法が必要になることがよくある。日本での最近の裁判員制度の導入により,人々は法廷で提示された地質学的証拠を見る機会が増えるかもしれない。残念なことに,日本では法地質学者が少なく,法医学を学ぶ機会が限られている。法地質学の進歩には,大学や高校での教育機会の増加や学会での法地質学の促進が不可欠である。(翻訳著者抄録)