文献

J-GLOBAL ID：202002233853991542   整理番号：20A0894397

包絡分析法を用いた市町村合併による下水道の効率化の検証と広域化で目指す規模の目安に関する研究

Verification on efficiency imporvement of sewerage by merger of municipalities and proposal for an efficient target scale in integration of sewerge management using data envelopment analysis

著者 (4件)： 宮原慎 (九大) ,  中村憲明 (九大) ,  加知範康 (東洋大 情報連携) ,  塚原健一 (九大 工学研究院 アジア防災研究セ)
資料名： 下水道協会誌  (Journal of Japan Sewage Works Association)
巻： 57  号： 690  ページ： 94-102  発行年： 2020年04月01日 
JST資料番号： S0270A  ISSN： 0021-4639  CODEN： GSKSA  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 本研究では,下水道の持続性を確保する取組みの一つとして全国で検討が進められている広域化に着目し,比較的小規模な下水道を抱えている九州地方の市町村が合併した前後で,下水道の効率性が向上したかどうか,また,最新の下水道統計を用いて,全国の単独公共下水道を対象に,どの程度の規模が効率的となっているのか,ノンパラメトリックな手法の包絡分析法により分析を行った.処理場や管きょの施設能力を最大限に発揮し,かつ,できる限り少ない汚水に係る維持管理費によって有収水量の多い市町村を効率的と定義して分析を行った結果,合併後,約7割の市町村で効率値が向上していた.また,平成28年度現在の全国の単独公共下水道を対象にした分析の結果,ベストプラクティスを構成する市町村は処理人口の規模で約2.5万人以上と推定され,小規模な団体が広域化にあたって目標とすべき一定の目安を示すことができた.(著者抄録)

シソーラス用語： *下水道 ,  九州地方 ,  併合 ,  地方自治体 ,  *改変 ,  効率 ,  経営管理 ,  *効率化 ,  検証 ,  診断 ,  データ解析 ,  性能分析 ,  市町村合併 ,  *広域化 ,  経営効率 ,  *ライフライン
準シソーラス用語： *包絡分析法 ,  処理能力 ,  維持管理費

分類 (3件)： 下水道工学,廃水処理一般  (SC03010E) ,  経営工学一般  (KA01010C) ,  都市計画の調査分析,分析手法  (RD01020D)

引用文献 (10件)：

• 1) 内閣府政策統括官:日本の社会資本 2017 https://www5.cao.go.jp/keizai2/ioj/docs/pdf/ioj2017.pdf
• 2) 国土交通省:都道府県別 汚水処理及び下水道処理人口普及率(平成30年度末) http://www.mlit.go.jp/common/001304471.pdf
• 3) 国立社会保障・人口問題研究所:日本の将来人口推計(平成29年推計) http://www.mlit.go.jp/common/001304471.pdf
• 4) 国土交通省:広域化・共同化の取組事例について http://www.mlit.go.jp/mizukokudo/sewerage/mizukokudo_sewerage_tk_000495.html
• 5) 総務省,農林水産省,国土交通省,環境省:広域化・共同化計画策定マニュアル(案),平成31年3月

タイトルに関連する用語 (8件)： 包絡分析法 ,  市町村合併 ,  下水道 ,  効率化 ,  検証 ,  広域化 ,  規模 ,  研究