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J-GLOBAL ID:202002234490624741   整理番号:20A1237819

木のものづくり活動による学生意識の個人差に関する研究 - 京都府・美山町の木匠塾の実践を事例として -

A STUDY ON THE INDIVIDUAL DIFFERENCES IN STUDENT CONSCIOUSNESS BY WOODEN CRAFTSMANSHIP ACTIVITY Case study on the “Mokusho-juku” in Miyama of Kyoto prefecture
著者 (5件):
資料名:
巻: 85  号: 768  ページ: 177-185(J-STAGE)  発行年: 2020年 
JST資料番号: L4761A  ISSN: 1348-0685  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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本研究の目的は,大学生に対するアンケートに基づいて,「木を使ったものづくり活動(WCA)」における参加者の個人差を明らかにすることであった。活動の効果を明らかにする各グループの個人差を調査する設計教育を含む木を使ったものづくりに関する研究は少ない。本研究では,現地調査,計画,デザイン,制作,プレゼンテーション,地域への貢献,および環境教育に関連するWCAの活動を通じた建築設計教育からの影響に着目する。設計教育を内包したWCA活動は,環境教育と,京都,南丹市美山町の山村における地域貢献に発展した。しかし,教育効果は参加者によって異なり,最良の教育方法の選択が期待される。またそのためには個人差の解明が必要である。以下は,研究を通しての知見である。1)参加したWCAの影響に関するアンケートに基づいて,3つの構成要素が抽出される。それは「地域への貢献」,「森林保全」,「木を使ったものづくり」である。また参加者は「地域貢献」,「ものづくり」,「中庸」,「環境保全」として4つのグループに明らかにされている。2)地域への貢献のグループにおける学生は,ポジティブな態度を有しながらの様々な経験に基づいて,地域と環境保全への寄与の意識を高める。彼らは,彼ら自身の経験と実感が,環境保全の意識と行動に影響すると捉える。3)デザインのグループの学生は,客観的に地域を捉える傾向がある。彼らは,ホームステイ等の地域交流を,現場調査とヒアリング調査を含む制作品デザインのための方法として感じる。制作プログラムの持続可能なデザインを通して,彼らの森林保全意識を向上させることが可能である。4)中庸のグループにおける学生は思考を深め,また実物大制作物の生産活動を通して意欲を示している。しかし,彼らの多くは控えめで,中庸的な行動をとっている。5)環境保全のグループにおける学生は,WCA活動に参加する理由ではない過剰な作業のため,効果を感じることができない可能性がある。彼らは,森林保全と林業のプログラムを必要とする可能性がある。また彼らは,地域住民や友人との会話が,環境保全や行動に影響を与えると捉えている。本研究では,WCAの効果の解明に基づいて参加者の違いの確認を研究している。WCAの教育効果を高めるためには,様々な側面に対するケアが必要であることが明らかにされる。本研究では,限られた数の参加者を対象としたが,設計教育を含む木を使ったものづくりに関する研究として,いくつかの結果を得たと言える。他のWCAとの比較,および地域住民に関する研究は将来の課題である。(翻訳著者抄録)
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著者キーワード (10件):
分類 (2件):
分類
JSTが定めた文献の分類名称とコードです
開発,再開発,都市整備  ,  木質材料の製造・加工一般 
引用文献 (21件):
  • 1) The Architectural Institute of Japan edited. : Towards the Architecture for a Gliobal Environment, SHOKOKUSHA Publishing Co., Ltd., pp. 52-58, 2004 日本建築学会編 : 地球環境建築のすすめ, 彰国社, pp. 52-58, 2004
  • 2) Ohkuma, M. : Linkage of Forestry and Timber Utilization Desired in the Age of Global Environment, Shinrin Kagaku, 45, pp. 54-57, 2005 大熊幹章 : 地球環境時代を迎えて望まれる林業と木材利用の連結, 森林科学, 45, pp. 54-57, 2005
  • 3) Forest creation forum : Questionnaire Count Result About Forest Development Activity 2016(accessed 2016.4. 9), 2016.3 森づくりフォーラム : 平成27年森林づくり活動についての実態調査, https://www.moridukuri.jp/wp/wp-content/uploads/2017/03/H27_MoridukuriReport_160825ver.pdf (2019年4月9日参照), 2016.3
  • 4) Arakawa Y., Hozumi Y. and Yoshida H. : The Effects of Volunteer Activity Experiences in School Education on Youth, Kawasaki Medical Welfare Journal., 16(1), pp. 133-139, 2006 荒川裕美子, 保住芳美, 吉田浩子 : 小・中・高等学校におけるボランティア体験と大学生のボランティア観の関連, 川崎医療福祉学会誌, 16(1), pp. 133-139, 2006
  • 5) Arai T. and Nojima E. : Effect of the Participation-Achievement-Oriented of Volunteer Activities on Participation-Oriented Motivation and Non-Participation-Oriented Motivation Among University Students, Japan Journal of Educational Technology., 41(1), pp. 97-108, 2017 荒井俊行, 野嶋栄一郎 : 大学生のボランティア活動への参加成果志向が参加志向動機に及ぼす影響, 日本教育工学会論文誌, 41(1), pp. 97-108, 2017
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