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J-GLOBAL ID:202002234536549101   整理番号:20A0460188

「侘び」を表現するための造形手法に関する研究 -日本の美意識を表現する工業デザイン造形研究(1)

Research on Design Methods for Expressing ”Wabi” -Research on Industrial Design Expressing Japanese Aesthetics (1)
著者 (3件):
資料名:
巻: 66  号:ページ: 2_49-2_56(J-STAGE)  発行年: 2019年 
JST資料番号: X0568A  ISSN: 0910-8173  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
抄録/ポイント:
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本研究は,現代の工業製品の外観デザインにおいて「侘び」の美意識を表現する造形手法を導出することを目的に研究を行なった。そのために,侘び茶の完成者である千利休が茶事において重視した作為と,彼が好んだとされる茶道具の造形特徴に着目した。はじめに,千利休の作為を記した144件の逸話から作為の目的を5つに分類した。次に,彼が好んだとされる54点の茶道具の造形特徴と分類した5つの作為の目的とを照らし合わせることで,それぞれの作為を表現するための造形手法を導出した。 その結果,『実用の作為』の造形手法が「使用性への配慮」「適材適所」,『未完の作為』の造形手法が「簡潔な表現」「余地を残す」「ネガティブをポジティブに転換」,『調和の作為』の造形手法が「形や素材のリズム感」「物,人,時間,空間への配慮と取り合わせ」「端正で安定感のある表現」,『隠伏の作為』の造形手法が「技巧を隠す」「最小限の変化量」,『婉曲の作為』の造形手法が「間接的な表現」「見立て」であることを導出し,事例となる工業製品の試作により,導出した造形手法の有用性が示唆された。(著者抄録)
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著者キーワード (5件):
分類 (1件):
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工業・技術設計 
引用文献 (19件):
  • 1) パナソニック株式会社ホームページ:J コンセプト,https://panasonic.jp/jconcept/(参照日2019年10月1日)
  • 2) トヨタ自動車株式会社ホームページ:TOYOTA DESIGN,https://www.toyota.co.jp/jpn/auto/toyota_design/(参照日2019年10月1日)
  • 3) 独立行政法人経済産業研究所ホームページ:『新日本様式(Japanesque*Modern)』協議会の活動概要について,https://www.rieti.go.jp/jp/events/bbl/06041801.html(参照日2019年10月1日)
  • 4) 祐野隆三:「わび」の系譜-日本的美の展開と成立(一),山梨英和短期大学紀要,30,51-64,1996
  • 5) 岩井茂樹:「日本的」美的概念の成立(二)-茶道はいつから「わび」「さび」になったのか?,国際日本文化研究センター紀要,33,29-53,2006
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