抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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日本の社会における子供の人口減少により,人口比の最低レベル(全人口の約12%)を記録した。農村地域において,それは小学校統合をもたらし,その結果,子供の遊び環境における変化をもたらした。農村地域における子供の遊びに関する研究は最新の情報に欠けている。現在の状況を把握することを目的とした。本論文では,1)児童の遊びパラメータ(遊び友達,時間,空間,自然遊び)の3世代比較,および2)児童の遊びに対する学校統合プロセスの可能な影響の研究,特に通学輸送(歩行,学校バス,および自動車)の変化の要因について述べた。そのために,アンケート調査(子供N=394,両親N=235,祖父母N=87)を適用し,2016年6月から11月までの期間における多重インタビューにより強化した。アンケートは,福島県石川町にある3つの小学校を通して,児童に対して,そして,全体の家族に対して行われた。結果;1)3世代比較。現代の子供の遊びパラメータ(遊び友達の数,時間,空間,自然遊び)は,彼らの両親と祖父母の世代と比較して有意に少ない。現在,子供の約30%は放課後遊びの友人を持っていない。屋外空間における遊び時間は,3世代を通して減少している。現在,子供の遊びは,民間空間(住宅)と公共施設空間(学校,公園)にほとんど制限されている。2)自然遊びの体験は,各世代により減少するだけでなく,成人の支援なしで経験している児童の数も少なくなっている。インタビューから,子供は自然空間を遊び空間として認識しない傾向があることを理解した。3)禁止遊びの数は,3世代にわたってほとんど変化しない。インタビューされた成人は,禁止遊びが自然における子供の探索活動に影響を及ぼすという事実について疑問を示した。両親は,屋外遊びの少なさは子供自身における関心の欠如および近隣における友人の欠如が理由であると見ていた。4)現在の子供は,約束を携帯電話,SNSを用いて指定する。友人は遠くに住んでいるので,両親は自動車による場所移動により子供の遊びをサポートする必要があり,家族全体が子供の移動性により多くの関係がある。5)著者らは,自動車と学校バスによる輸送が歩行に比較して子供の遊びパラメータに影響するかどうかをチェックし,遊び友達の数,年齢差,遊び時間,空間,自然遊び経験のようなパラメータを調べた。歩行児童の間では,友人のない子供の割合は20%にすぎないが,学校バス利用者のカテゴリーは45%で,自動車利用者の間では40%の子供たちは友人を持たないことを見出した。学校バスを用いた児童は,かなり短い遊び時間を有し,歩行と比較し,家族車による移動と比較し,おそらく,少ないバス運行時間に従って戻る必要がある。しかし,著者らは他の遊びパラメータと輸送の有意な関係を明らかにしなかった。農村計画のために,著者らは,一般および自然における子供の遊び活動を促進すると思われる,施設空間を設計することを提案した。これは,野生の自然と非施設化空間に対する遊び行動を拡大する可能性に対する次の施策である。(翻訳著者抄録)