抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
本稿では,サクラマスの回遊に関する生活環と生活史戦略をレビューした。さらに,これらの知識や推測に基づいて,タイヘイヨウサケ属(およびサケ科)における回遊行動の進化を推測することを試みた。一般的に,サケ科の降河回遊は「脱出」としての進化,すなわち「次善の戦略策」と考えられている。これに対して,サケやカラフトマスなどのいくつかの種においては,降河回遊は最適な戦略索としての役割を果たしている。これらの種において,ほとんどの稚魚は孵化後数か月以内に回遊を開始し,4年以上の採餌移動を続ける。したがって,回遊行動の観点から,部分的な回遊戦略を示すサクラマスは,サケ科において進化的に過渡期の種の1つとして考えられる。(翻訳著者抄録)