文献

J-GLOBAL ID：202002235446214043   整理番号：20A1979707

先進グリッド構造の低熱膨張設計手法の開発

Development of Low Thermal Expansion Design Method for Advanced Grid Structure

著者 (4件)： 松本迪斉 (連絡先著者(Corresponding author):Matsumoto.Michihito@ dc.MitsubishiElectric.co.jp) ,  松本迪斉 (三菱電機株式会社先端技術総合研究所) ,  関根一史 (三菱電機株式会社先端技術総合研究所) ,  久米将実 (三菱電機株式会社先端技術総合研究所)
資料名： 日本航空宇宙学会論文集  (Journal of the Japan Society for Aeronautical and Space Sciences)
巻： 68  号： 3  ページ： 108-114(J-STAGE)  発行年： 2020年 
JST資料番号： L3565A  ISSN： 1344-6460  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 近年,軌道からの観察の増加する要求が高分解能観察装置を有する衛星の開発を求めている。高分解能観察を実現するために,軽量で低熱膨張を光学構造が重要で,これは限られたペイロードでの大きな反射鏡および装置の熱安定性が必要である。本研究においては,光学構造として適用する軽量で低熱膨張を有する炭素繊維強化プラスチック(CFRP)からなる円筒形先進格子構造の設計と成形方法を開発した。本論文においては,この先進格子構造の熱変形挙動を明らかにするために,有限要素法(FEM)のいくつかの格子構造モデルを解析し,先進格子構造の軸膨張は,格子間隔に対するリブ幅の比率である”構造比”と線形関係を持つことを示した。その上,先進格子構造の試行モデルを作製し軸膨張を測定した。測定の結果として,試行モデルの軸膨張は0.1μ ε/K以下であり,先進格子構造は低熱膨張を有する最適構造として適用できることを示した。(翻訳著者抄録)

シソーラス用語： *天体望遠鏡 ,  軽量化 ,  *熱膨張 ,  炭素繊維強化プラスチック ,  設計
準シソーラス用語： *宇宙望遠鏡

著者キーワード (5件)： 観測衛星 ,  先進グリッド構造 ,  炭素繊維強化プラスチック ,  有限要素法 ,  熱膨張

分類 (2件)： 光学顕微鏡,望遠鏡  (QF05050R) ,  宇宙飛行体  (QK08000Y)

引用文献 (20件)：

• 1) Suematsu, Y., Tsuneta, S., Ichimoto, K., Shimizu, T., Otsubo, M., Katsukawa, Y. et al.: The Solar Optical Telescope of Solar-B (Hinode): The Optical Telescope Assembly, Solar Physics, 249, 2 (2009), pp. 197-220.
• 2) Huybrechts, S. M., Meink, T. E., Wegner, P. M. and Ganley, J. M.: Manufacturing Theory for Advanced Grid Stiffened Structures, Composites Part A, 33 (2002), pp. 155-161.
• 3) Darooka, D. K. and Jensen, D. W.: Advanced Space Structure Concepts and Their Development, AIAA 2001-1257, 2001.
• 4) Silverman, E., Rhodes, M. and Dyer, J.: Composite Isogrid Structures for Spacecraft Components, SAMPE J., 35, 1 (1999), pp. 51-58.
• 5) Kim, T. D. and Rotz, C. A.: Warping of Flat Composite Isogrid Panels, IEEE, 1997, pp. 271-277.

タイトルに関連する用語 (4件)： グリッド ,  低熱膨張 ,  設計手法 ,  開発