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J-GLOBAL ID：202002236830264001   整理番号：20A1856991

散逸フォノンの検出と制御

Detection and Control of Dissipating Phonons

著者 (1件)： 三浦浩治 (愛知教育大学自然科学系物理)
資料名： 表面と真空  (Vacuum and Surface Science)
巻： 63  号： 5  ページ： 235-238(J-STAGE)  発行年： 2020年 
JST資料番号： G0194B  ISSN： 2433-5835  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 原子間力顕微鏡(AFM)と水晶微量天秤(QCM)から成る先端表面において,フォノン生成と散逸を研究するために開発した摩擦フォノン分光法(TPS)を紹介した。応力を印加するために用いたAFMチップは,振動MoS₂(0001)表面に格子歪を発生させ,音響フォノンにより散逸した。フォノンの散逸エネルギーは格子歪の大きさに強く依存した。音響フォノンの運動は縦モードと横モードから成るが,それらのフォノンモードの発生は結晶学的方向に依存し,MoS₂(0001)表面の原子配列を反映する。さらに,MoS₂島で生成された音響フォノンは,フォノンの平均自由行程(MFP)より小さいMoS₂島内に閉じ込められていることを報告した。(翻訳著者抄録)

シソーラス用語： *フォノン ,  硫化モリブデン ,  原子間力顕微鏡 ,  微量天秤 ,  *格子歪 ,  縦モード ,  横モード ,  エネルギー ,  配列
準シソーラス用語： AFM【顕微鏡】 ,  二硫化モリブデン ,  *音響フォノン ,  原子配列 ,  散逸エネルギー ,  水晶微量天秤

著者キーワード (8件)： 摩擦フォノン分光法 ,  音響フォノン ,  エネルギー散逸 ,  フォノンの閉込め ,  摩擦フォノン分光法 ,  音響フォノン ,  エネルギー散逸 ,  フォノンの閉込め

分類 (1件)： 結晶中のフォノン・格子振動  (BL03020Z)

引用文献 (9件)：

• 1) M. Ishikawa, N. Wada, T. Miyakawa, H. Matsukawa, M. Suzuki, N. Sasaki and K. Miura : Phys. Rev. B 93, 201401(R) (2016).
• 2) D. Inoue, S. Machida, J. Taniguchi, M. Suzuki, M. Ishikawa and K. Miura : Phys. Rev. B 86, 115411 (2012).
• 3) R.W.G. Wyckoff : “Crystal Structures” (Wiley, 1963) 2nd ed., Vol. 1, pp. 280-282.
• 4) D.J. Griffiths : “Introduction to Quantum Mechanics” (Prentice Hall, 1995) Chap. 3, pp. 75-120.
• 5) N. Wada, M. Ishikawa, T. Shiga, J. Shiomi, M. Suzuki and K. Miura : Phys. Rev. B 97, 161403(R) (2018).

タイトルに関連する用語 (2件)： 散逸 ,  フォノン