文献

J-GLOBAL ID：202002236897697820   整理番号：20A0052911

アメリカミズアブ(Hermetia illucens)による食品廃棄物の資源循環を目指して アメリカミズアブによる家庭系食品廃棄物の処理と残渣の肥料的価値について

著者 (9件)： 川崎稔弥 (香川大 大学院) ,  川崎淨教 (香川大 大学院) ,  松本由樹 (香川大 大学院) ,  矢野公伸 (香川大 農 農場) ,  平康博章 (大阪府環境農林水産総合研) ,  瀬山智博 (大阪府環境農林水産総合研) ,  笠井浩司 (大阪府環境農林水産総合研) ,  岩瀬俊一郎 (大阪府環境農林水産総合研) ,  藤谷泰裕 (大阪府環境農林水産総合研)
資料名： 廃棄物資源循環学会研究発表会講演集(Web)  (廃棄物資源循環学会研究発表会講演論文集(Web))
巻： 30th  ページ： 267-268(J-STAGE)  発行年： 2019年 
JST資料番号： U0501A  資料種別： 会議録 (C)
記事区分： 短報  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 【背景】近年,有機性廃棄物をアメリカミズアブの幼虫に処理させ,虫体を飼料化,残渣を堆肥化する研究が行われている。本研究では,幼虫による家庭系食品廃棄物の処理が効率的で安全であるか,また残渣の肥料的価値について検討した。【方法】家庭系廃棄物試料を幼虫に1g/1頭で15日間処理させ,試料を公定法に従い成分分析及び菌叢解析を行った。【結果・考察】残渣は水分率及び全炭素率の低下並びにアンモニア態窒素率の増加がみられた。さらに,処理前後で菌叢に量的・構成的な違いがみられ,独自の菌叢をもつと示唆された。また,処理後に大腸菌は確認されなかった。牛糞と比べると,残渣は全炭素率が高く,無機態窒素率,特に,硝酸態窒素率はアンモニア態窒素率に比べ低かった。さらに,占有菌種も堆肥化中期にみられるものであった。以上のことから,本処理は家畜排泄物の堆肥化に比べ不十分であり,肥料利用には追処理が必要だと考えられた。(著者抄録)

シソーラス用語： *食品廃棄物 ,  家庭ごみ ,  *廃棄物処理 ,  資源再生 ,  *堆肥化 ,  幼虫 ,  生物分解 ,  マイクロバイオーム ,  *アメリカミズアブ ,  *ハエ目 ,  *廃棄物 ,  *改変 ,  *有翅亜綱 ,  *無脊椎動物
準シソーラス用語： *双翅類

分類 (3件)： 廃棄物処理一般  (SC05010S) ,  廃棄物処理  (FJ02024G) ,  資源回収利用  (SC05060V)

タイトルに関連する用語 (7件)： アメリカミズアブ ,  食品廃棄物 ,  資源循環 ,  家庭 ,  残渣 ,  肥料 ,  価値