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J-GLOBAL ID：202002236983995568   整理番号：20A0601060

未来を照らす新しい電池 柔らかい固体電解質「柔粘性結晶」を用いた蓄電デバイスの開発

著者 (1件)： 藤田正博 (上智大 理工)
資料名： 高分子  (Polymers)
巻： 69  号： 3  ページ： 112-113  発行年： 2020年03月01日 
JST資料番号： F0168A  ISSN： 0454-1138  CODEN： KOBUA3  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 短報  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： ・イオン液体からなるプラスチック結晶は,部分的に液体のような自由度があり,リチウムイオンやプロトンなどの小さなイオンの高い移動度につながるため,イオン伝導体として注目。
・特に,有機イオンプラスチック結晶(OIPC)は,電気化学デバイスの望ましい安全機能である不揮発性であるため,固体電解質として魅力的な材料。
・著者らは,最近,イオン構造においてディスクや球状の形状をもつピロリジニウム塩系の新規なOIPCを合成。
・これらのOIPCは,室温で高いイオン伝導率値を示す一方で,機械的特性を向上。
・PVDFナノファイバーやPVDFナノ粒子で補強したOIPCマトリックスは,極薄で柔軟な電解質膜の調製に有効。
・PVDF表面とOIPC成分イオン間の界面相互作用は,機械的特性だけでなくイオン伝導性も改善。

シソーラス用語： メソ相 ,  リチウムイオン電池 ,  *二次電池 ,  *固体電解質 ,  第四アンモニウム ,  *電気伝導率 ,  イオン伝導 ,  イオン対 ,  対イオン効果 ,  フッ化ホウ素 ,  フルオロホウ酸塩 ,  フルオロリン酸塩 ,  イオン液体 ,  リチウム化合物 ,  金属イオン ,  陽子 ,  プロトン伝導 ,  *軟質材料 ,  イオン半径 ,  移動度 ,  電気伝導 ,  輸率 ,  ポリフッ化ビニリデン ,  シアナミド ,  アニオン ,  前駆体
準シソーラス用語： PVDF ,  *イオン伝導率 ,  テトラフルオロホウ素アニオン ,  テトラフルオロボラート ,  プロトン ,  メソフェーズ ,  リチウムイオン ,  ヘキサフルオロホスファート ,  *蓄電デバイス

分類 (4件)： 二次電池  (YB04030K) ,  非電解質水溶液  (CB05030V) ,  ピロール  (CF07076L) ,  高分子固体の物理的性質  (CG02024U)

物質索引 (6件)： 1,1-ジエチルピロリジニウム・ビス(フルオロスルホニル)アミンアニオン ,  1-メチル-1-エチルピロリジニウム・ビス(フルオロスルホニル)アミド ,  ジシアンジアミド ,  ビス(トリフルオロメシル)アミンアニオン ,  ビス(フルオロスルホニル)アミノリチウム ,  ピロリジニウム

引用文献 (5件)：

• M. Yoshizawa-Fujita, E. Kishi, M. Suematsu, T. Takekawa, and M. Rikukawa, Chem. Lett., 43, 1909 (2014)
• H. Yamada, Y. Miyachi, Y. Takeoka, M. Rikukawa, and M. Yoshizawa-Fujita, Electrochim. Acta, 303, 293 (2019)
• S. Yamaguchi, H. Yamada, Y. Takeoka, M. Rikukawa, and M. Yoshizawa-Fujita, New J. Chem., 43, 4008 (2019)
• Y. Zhou, X. Wang, H. Zhu, M. Yoshizawa-Fujita, Y. Miyachi, M. Armand, M. Forsyth, G. W. Greene, J. M. Pringle, and P. C. Howlett, ChemSusChem, 10, 3135 (2017)
• X. Wang, H. Zhu, G. W. Greene, Y. Zhou, M. Yoshizawa-Fujita, Y. Miyachi, M. Armand, M. Forsyth, J. M. Pringle, and P. C. Howlett, Adv. Mater. Technol., 2, 1700046 (2017)

タイトルに関連する用語 (6件)： 未来 ,  電池 ,  固体電解質 ,  柔粘性結晶 ,  蓄電デバイス ,  開発