抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本研究は,栄養塩に富んでおり,冬季は海氷生成時に高塩分の高密度陸棚水が生成される北西ベーリング海アナディール湾における水塊長期変動を,過去の船舶観測データを用いて調査した.アナディール湾における1980年以降4年分のデータ,および観測が充実している隣接海域のデータは共に,海氷生産量が多いほど底層の水温が低温になる傾向にあった.塩分は,海氷生産量が多い年は多いほど,また少ない年は少ないほど塩分が高い傾向にあった.これらの事実は,海氷が多い年は高密度陸棚水が,少ない年は冬季に南風が卓越することで南から輸送される暖かく塩分の高い太平洋起源水が影響することを示唆する.(著者抄録)