抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
周辺環境と眺望の関係として歴史的な信仰の場の景観設定を分析するため事例研究を行った。霊山(聖なる山)の一つとして知られる大山(鳥取県,1729m)は,古代からその北西の山腹において寺院と神社によって開発されてきた。他地域からのアクセス道路を含めて,信仰の場所と周辺環境の視覚的関係を,DEMと可視領域解析を用いて調査した。最初に,信仰の場として重要な視点と評価された視覚的領域を同定した。次に,対象領域への高い可視領域を抽出し,信仰の場の位置との関係を調査した。結果として,目標に対する高い可視域の強い対応と信仰の場の設定が観察された。結果から,歴史的な信仰の場の設定には,それらの周辺との視覚的な関係があることが示された。そして,それらは過去の開発の結果ではなく,開発の寄与要因であるという議論を誘発する。これらの知見は,国立公園として指定される可能性がある霊山における景観計画を再検討する必要性を示唆している。(翻訳著者抄録)