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J-GLOBAL ID：202002240360089381   整理番号：20A0600172

スリット式直立消波護岸背後の越波流量空間分布に関する現地観測

FIELD OBSERVATION ON SPATIAL DISTRIBUTIONS OF WAVE-OVERTOPPING RATE BEHIND A SLIT-TYPE SEAWALL

著者 (5件)： 山城賢 (九州大学大学院 工学研究院附属アジア防災研究センター) ,  岡昂作 (月島機械株式会社 水環境事業本部プラント技術部) ,  児玉充由 (九州大学 工学部技術部) ,  上久保祐志 (熊本高等専門学校 建築社会デザイン工学科) ,  横田雅紀 (九州産業大学 建築都市工学部都市デザイン工学科)
資料名： 土木学会論文集 B2(海岸工学)(Web)  (海岸工学論文集(Web))
巻： 75  号： 2  ページ： I_727-I_732(J-STAGE)  発行年： 2019年 
JST資料番号： U0396A  ISSN： 1883-8944  資料種別： 会議録 (C)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 越波流量の空間分布を十分に把握できれば,荒天時の海岸道路の通行規制や護岸背後の距離に応じた越波防災など,将来の海岸防護の高度化に繋がると期待される.本研究では,スリット式直立消波護岸を対象に越波飛沫の現地観測を実施し越波流量空間分布の推定式を得た.また,以前に著者らが構築した消波護岸に対する同様の推定式との比較から,護岸形式による越波流量空間分布への風の影響の違い等について検討した.その結果,スリット式直立消波護岸についても越波流量空間分布を定式化でき,その推定式は観測結果をよく表せることを示した.さらに,スリット式直立消波護岸は大きく打ち上がる越波形態のため,消波護岸に比べて越波流量空間分布に対する風速の影響が数倍程度大きいことなど新たな知見が得られた.(著者抄録)

シソーラス用語： *防波堤 ,  *越波 ,  *その場観察 ,  流量分布 ,  数学モデル
準シソーラス用語： *現地観測 ,  *消波護岸 ,  数値モデル

著者キーワード (5件)： wave-overtopping ,  slit-type seawall ,  field observation ,  wind effect ,  regression analysis

分類 (1件)： 海岸工学  (RC13000X)

引用文献 (4件)：

• 1) Fukuda, N., Uno, T. and Irie, I. : Field Observations of Wave Overtopping of Wave Absorbing Revetment, Coastal Engineering in Japan, vol. 17, pp. 117-129, 1974.
• 2) Pullen T., Allsop, W., Bruce, T. and Pearson, J. : Field and laboratory measurements of mean overtopping discharges and spatial distributions at vertical seawalls, Coastal Engineering, Vol. 56, pp. 121-140, 2009.
• 3) 山城賢,仲村渉,片山紗也香,上久保祐志 : 越波流量の空間分布に対する風の影響に関する研究,土木学会論文集 B2(海岸工学), Vol. 71, No. 2, pp. I_835-840, 2015.
• 4) 小川大輔,山城賢,仲村渉 : 越波流量空間分布に基づいた越波の模型実験における現地と模型との風速の対応に関する研究,平成28年度土木学会全国大会年次学術講演会概要集 CD-ROM, 2016.

タイトルに関連する用語 (5件)： スリット ,  越波 ,  流量 ,  空間分布 ,  現地観測