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J-GLOBAL ID:202002240463128296   整理番号:20A0022839

丹沢山地のシカの食性-長期的に強い採食圧を受けた生息地の事例-

Feeding preferences of sika deer on Mt. Tanzawa: a case study in a habitat heavily impacted by long-term deer grazing
著者 (2件):
資料名:
巻: 24  号:ページ: 209-220  発行年: 2019年11月30日 
JST資料番号: L4819A  ISSN: 1342-4327  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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抄録/ポイント
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丹沢山地は1970年代からシカが増加し,その後シカの強い採食圧によって植生が強い影響を受けて貧弱化し,表土流失も見られる。このような状況にあるシカの食性を2018年の2月から12月まで,東丹沢(塔が岳とその南)と西丹沢(檜洞丸とその南の中川),西部の切通峠においてそれぞれ高地と中腹(ただし西では高地のみ)において糞を採集し,ポイント枠法で分析し,次のような結果を得た。1)全体に双子葉植物の葉が少なく,繊維,稈が多かった。2)季節的には繊維が冬を中心に多いが,場所によっては夏にも多かった。3)標高比較では高地でイネ科が多かった。4)場所比較では東丹沢ではササが多い傾向があった。5)シカが落葉を食べている状況証拠はあるが,糞中には微量しか検出されず,その理由は不明である。これらの結果はほかのシカ生息地と比較して,シカの食物中に葉が少なく,繊維が多く,当地のシカが劣悪な食糧事情にあることを示唆する。このことから,丹沢山地の森林生態系のより良い管理のためには,シカ集団の栄養状態,妊娠率,また植生,とくにササの推移などをモニタリングすることが重要であることを指摘した。(著者抄録)
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分類 (3件):
分類
JSTが定めた文献の分類名称とコードです
個体群生態学  ,  自然保護  ,  森林生物学一般 

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