抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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インフルエンザAウイルス(IAV)M2蛋白質はビリオン侵入,集合及び出芽において重要な役割を持つ多機能蛋白質である。M2は極性上皮細胞の頂端細胞膜に標的化され,頂端形質膜における糖脂質ラフト近傍のウイルス蛋白質M2,M1,HAおよびNAの相互作用は感染性ウイルス粒子の集合を調整すると仮定される。IAV複製におけるM2蛋白質頂端標的化の役割を決定するために,基底外側形質膜(M2-Baso)または小胞体(M2-ER)標的化配列を有するM2蛋白質のパネルを作成した。M2-Basoを安定に発現するMDCK II細胞はM2-ERではなく,M2-ストップウイルスの複製を補完した。しかし,初代ヒト鼻上皮細胞(hNEC)培養では,M2-BasoとM2-ERをコードするウイルスは野生型ウイルスに比べて無視できる力価に複製した。M2-Baso複製は細胞分極と負に相関した。これら結果は,M2頂端標的化がIAV複製に必須であることを示す:ERに対するM2標的化は,ウイルス複製の強い細胞型非依存性阻害を生じ,基底外側膜へのM2標的化は,MDCK細胞よりhNECでより大きな効果を示す。IMPORTANCEインフルエンザAウイルスアセンブリと粒子放出は,分極上皮細胞の頂端膜で起こる。ウイルス,HA,NAおよびM2によりコードされた内在性膜蛋白質は全て頂端膜に標的化され,他の構造蛋白質をウイルス集合部位へ動員すると考えられている。M2を基底外側または小胞体膜に標的化することにより,インフルエンザAウイルス複製は有意に減少した。M2の基底外側標的化はウイルス粒子放出に対する最小効果で感染性ウイルス力価を低下させたが,小胞体への標的化は感染性と総ウイルス粒子放出の減少をもたらした。したがって,M2の発現および細胞内ターゲティングの変化は,ウイルス複製に主要な影響を及ぼす。Please refer to the publisher for the copyright holders. Translated from English into Japanese by JST.【JST・京大機械翻訳】