抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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香川県では1973年度から光化学オキシダントの常時監視を始めたが,当初高かった光化学オキシダント値は漸減し1981年に最低値を記録し,その後2017年まで漸増した。大気汚染防止法,VOC規制によりSPM,SO2,NO2,COは環境基準値を満たし,また前駆体物質であるVOCやNMHCは減少傾向が続いているにもかかわらず,光化学オキシダントは1981年から2017年度まで漸増傾向にある。光化学オキシダントの環境基準値は,環境基本法において1時間値が0.06ppm以下と定められているが,この基準は短期的な指標であり気象の影響を受けやすいので,光化学オキシダントの改善効果を示す指標として2015年度に国から示された長期的な新指標を用いて,今回光化学オキシダントの改善効果を評価した。評価した結果から光化学オキシダントとポテンシャルオゾンの増減を求めて,1981年からの光化学オキシダントの漸増がNOタイトレーション効果の減少によるものか,又は地域内生成若しくは他地域からの移流によるものかを判別し,光化学オキシダントの削減にはどのような対応が有効なのかなどの検討を行った。その結果,本県での光化学オキシダントはNOx律速側の状態であり,NOx量の削減で光化学オキシダントの値の低減につながると考えられた。(著者抄録)