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J-GLOBAL ID：202002241594933060   整理番号：20A0658294

火炎を用いたMOD法によるBi:YIG及びBIG磁性薄膜のガラス基板上への作製

著者 (3件)： 中山雄太 (神戸市工高専) ,  中山雄太 (神戸大 大学院工学研究科) ,  西敬生 (神戸市工高専)
資料名： 電子情報通信学会論文誌 C(Web)
巻： J103-C  号： 2  ページ： 95-99 (WEB ONLY)  発行年： 2020年02月01日 
JST資料番号： U0472A  ISSN： 1881-0217  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 可視から赤外の領域に対する高い透過率と大きな磁気光学効果をもつyttrium iron garnet(YIG)のYをBiで置換したBi:YIGは,Bi置換量に伴って磁気光学効果が増大,結晶化温度が低温化する.そのため高濃度Bi置換YIGはより低軟化点の基板への作製も期待される.マイクロフレームと呼ばれる極小の熱源及びその構造体である平面火炎は,一般的に知られる火炎とは大きく異なる特徴を有する.一般的な火炎が火炎面に温度のピークをもつのに対してマイクロフレームや平面火炎は均一な温度分布を形成し,向き・形状に対しても安定しており,大面積化が可能である.このような特徴から電気炉のような閉鎖空間を必要とせず,作製試料の大型化や生産ラインでの活用が可能と考えられる.本研究ではマイクロフレームや平面火炎を用いたBi:YIG及びBIGのガラス基板上への作製に成功した.平面火炎によるBi:YIGの作製では,予混合ガス中酸素濃度が30%以上で結晶量が増加した.マイクロフレームを用いて作製したbismuth iron garnet(BIG)は基板側から加熱した場合のみ得られた.本研究で用いたマイクロフレームではノズル先端-基板間距離6mmまでBIGをガラス基板上へ作製できた.(著者抄録)

シソーラス用語： *火炎 ,  *溶液成長 ,  イットリウム鉄ガーネット ,  ビスマス ,  置換 ,  *磁性薄膜 ,  基板 ,  軟化点 ,  平面 ,  薄膜成長
準シソーラス用語： Bi ,  *MOD法 ,  YIG ,  ガラス基板

分類 (2件)： 薄膜成長技術・装置  (BK14020I) ,  磁性材料  (NA04040H)

引用文献 (10件)：

• K. Uchida, S. Takanashi, K. Harii, J. Ieda, W. Koshibae, K. Ando, S. Maekawa, and E. Saitoh, “Observation of the spin seebeck effect,” Nature 455, pp.778-781, 2008.
• 内田健一,スピン流を用いたエネルギーハーベスティング技術の開発,第26回(2012年度)独創性を拓く 先端技術対象 文部科学大臣賞受賞者論文,2012.
• K. Shinagawa, “Faraday and kerr effects in ferromagnets,” in Magneto-optics, ed. S. Sugano and N. Kojima, pp.137-177, Springer, Berlin, 2000.
• T. Kosaka, M. Naganuma, M. Aoyagi, T. Kobayashi, S. Niratisairak, T. Nomura, and T. Ishibashi, “Preparation and characterization of Y_3-xBi_xFe₅O₁₂ films for magneto-optical indicator films by metal organic decomposition,” J. Magn. Soc. Jpn., vol.35, no.3, pp.194-198, 2011.
• S. Ikehara, K. Wada, T. Kobayashi, S. Goto, T. Yoshida, T. Ishibashi, and T. Nishi, “Preparation and characterization of Bi₃Fe₅O₁₂ thin films grown on glass substrates by MOD method,” J. Magn. Soc. Jpn., vol.36, no.3, pp.169-172, 2012.

タイトルに関連する用語 (7件)： 火炎 ,  MOD法 ,  Bi ,  YIG ,  磁性薄膜 ,  ガラス基板 ,  作製