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J-GLOBAL ID：202002241995465021   整理番号：20A1607867

森林樹木の生産性と持続性に及ぼす気候変動の影響の予測

Predicting effects of climate change on productivity and persistence of forest trees

著者 (10件)： Kramer Russell D. (School of Environmental and Forest Science, College of the Environment, University of Washington, Seattle, Washington, USA) ,  Ishii H. Roaki (Graduate School of Agricultural Science, Kobe University, Kobe, Japan) ,  Carter Kelsey R. (College of Forest Resources & Environmental Science, Michigan Technological University, Houghton, Michigan, USA) ,  Carter Kelsey R. (Earth and Environmental Science Division, Los Alamos National Laboratory, Los Alamos, New Mexico, USA) ,  Miyazaki Yuko (Graduate School of Environmental and Life Science, Okayama University, Okayama, Japan) ,  Cavaleri Molly A. (College of Forest Resources & Environmental Science, Michigan Technological University, Houghton, Michigan, USA) ,  Araki Masatake G. (Department of Plant Ecology, Forestry and Forest Products Research Institute, Tsukuba, Japan) ,  Azuma Wakana A. (Graduate School of Agricultural Science, Kobe University, Kobe, Japan) ,  Inoue Yuta (Department of Plant Ecology, Forestry and Forest Products Research Institute, Tsukuba, Japan) ,  Hara Chinatsu (Graduate School of Agricultural Science, Kobe University, Kobe, Japan)
資料名： Ecological Research (Web)  (Ecological Research (Web))
巻： 35  号： 4  ページ： 562-574  発行年： 2020年 
JST資料番号： U1643A  ISSN： 1440-1703  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 文献レビュー  発行国： アメリカ合衆国 (USA)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 地球規模の気候変動は森林生態系の持続的機能の不確実性を増加させる。森林キャノピーは陸上生態系,大気および気候の間の重要なリンクである。今回著者らは,シンポジウム「気候変動下における森林キャノピーの構造と機能」における,日本生態学会第66回ミーティングで発表された研究を紹介した。老齢林炭素貯蔵は,最大であり,捕捉と放出の間のバランスが容易に変化しうるため,気候変動に最も脆弱である可能性がある。個々の大きな古い樹木の詳細な構造解析から,それらが地上から推定できないパターンで幹と樹冠に木材を配置していることから,全森林炭素と捕捉をより正確に定量化するために使用できることが示された。新しい気候条件に敏感なゆっくり移動する種は,個々のレベルで順応しなければならない。気候変動に対する樹木の生理学的応答の説明は,将来の種の分布予測と森林生態系のその後の機能を改善するであろう。温度と降水を操作する圃場試験から,樹木が高温と渇水を軽減するために生理学的にどのように補償するかが示された。しかし,長い時間枠上の順応応答を測定することは困難である。個体内形質変異は,将来の条件に対する樹木の順応能力の指標として示されることから,順応能力は種内の地域個体群間で異なる可能性があることが示唆された。全樹木構造データと生理学的データの統合により,樹木がどのように気候シフトに応答するかを理解するための有望な道筋が示されることだろう。Copyright 2020 Wiley Publishing Japan K.K. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.

シソーラス用語： *気候変動 ,  *環境影響 ,  *植物被 ,  森林 ,  炭素循環 ,  気象条件 ,  環境順応

著者キーワード (5件)： キャノピー構造 ,  気候適応 ,  生理学的順応 ,  ポピュレーションダイナミックス ,  生殖

分類 (3件)： 植物生態学  (EE02000E) ,  植物に対する影響  (EE04030Z) ,  森林植物学  (FF02020E)

タイトルに関連する用語 (4件)： 森林樹木 ,  持続性 ,  気候変動の影響 ,  予測