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J-GLOBAL ID：202002242135357596   整理番号：20A1240244

MALDI-MSによるアクリル-マレイミド二官能性モノマーの紫外線硬化反応解析

Ultraviolet Curing Reaction of Acrylic-maleimide Bifunctional Monomer Analyzed by MALDI-MS

著者 (4件)： 加藤章太郎 (名古屋工大 工) ,  飯國良規 (名古屋工大 工) ,  大谷肇 (名古屋工大 工) ,  松原秀樹 (あいち産業科学技術総合セ)
資料名： ネットワークポリマー論文集  (Journal of Network Polymer, Japan)
巻： 41  号： 3  ページ： 129-136  発行年： 2020年05月10日 
JST資料番号： Z0934A  ISSN： 2433-3786  CODEN： NPORF2  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 分子内にアクリロイル基とマレイミド基を有する二官能性モノマーであるN-(3,4,5,6-テトラヒドロフタルイミド)エチルアクリレート(THPA)の紫外線照射時の反応を,超臨界メタノール分解を組み合わせたマトリックス支援レーザー脱離イオン化質量分析法(MALDI-MS)により解析した。まず,光開始剤を加えずTHPAを単独で紫外線照射した試料については,マススペクトル上に七量体までの重合生成物が観測され,マレイミドの光二量化反応のみならず,分子間ラジカル反応が進行していることが確認された。さらに,THPAとネオペンチルグリコールジアクリレート(NPGDA)とを混合して,光開始剤であるヒドロキシ-2-メチルプロピオフェノン(HMPP)の存在下で紫外線照射を行い硬化した試料を超臨界メタノール分解し,生成物をMALDI-MSにより分析した結果,末端にTHPA-単位を含む二種類のアクリル酸メチルオリゴマーが観測された。この観測結果から,HMPP存在下では,紫外線照射によりHMPPが開裂したラジカルに加え,THPA骨格上にもラジカルが生成し,両者を開始ラジカルとして紫外線硬化反応が進行していることが示唆された。(著者抄録)

シソーラス用語： MALDI-MS ,  官能化 ,  単量体 ,  紫外線照射 ,  *光架橋 ,  超臨界流体 ,  多量体 ,  反応生成物 ,  分解反応 ,  ラジカル反応 ,  光開始剤 ,  *光重合 ,  オリゴマ ,  ラジカル重合 ,  ジカルボン酸 ,  酸イミド ,  芳香族カルボン酸 ,  芳香族縮合化合物 ,  オレフィン化合物 ,  *カルボン酸エステル ,  不飽和脂肪酸 ,  光重合型樹脂 ,  ビニル化合物 ,  紫外線硬化 ,  超臨界メタノール ,  フタルイミド類 ,  脂肪族カルボン酸 ,  不飽和カルボン酸
準シソーラス用語： フタルイミド

分類 (2件)： その他の高分子の反応  (CG03040H) ,  高分子のスペクトル  (CG02033O)

物質索引 (4件)： アクリル酸2-(1,3-ジオキソ-4,5,6,7-テトラヒドロイソインドリン-2-イル)エチル ,  アクリル酸メチル ,  ネオペンチルグリコールジアクリレート ,  マレイミド

引用文献 (7件)：

• 1) 岡崎栄一,東亞合成年報,1,3-10(1998);5,11 -15(2002).
• 2) H. Matsubara, S. Hata, Y. Kondo, Y. Ishida, H. Takigawa, H. Ohtani, Anal. Sci., 22, 1403-140(7 2006). 10.2116/analsci.22.1403
• 3) 大谷 肇,ネットワークポリマー,30,23-32(2009). 10.11364/networkpolymer.30.23
• 4) H. Matsubara, H. Kataoka, H. Ohtani, Polym. Chem., 1, 1056-1061(2010). 10.1039/c0py00026d
• 5) M. Miyazawa, Y. Iiguni, H. Ohtani, Polym. Chem., 8, 1155-1162(2017). 10.1039/C6PY01863G

タイトルに関連する用語 (6件)： MALDI-MS ,  アクリル ,  マレイミド ,  官能性モノマー ,  紫外線硬化 ,  解析