抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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江戸期の青銅製大型鋳物として梵鐘や仏像が造られた。法華経寺中山大仏(1719年製作:背面に「武州江戸神田鍋町住 大工 御鋳物師 太田駿河守藤原正義」の銘があり像高(座高)3.45m,蓮台高1.05~1.10m,大仏重量2.37t,蓮台重量1.45t)の基台改修工事に伴う大仏移設の期間中,2017年10月まで体内外調査,蛍光X線成分分析,残存鋳型土成分分析,3D計測などをおこなった。法華経寺大仏は大衣をまとい,禅定印を結び,蓮華坐上に結跏趺坐する如来像で頭部は螺髪と肉髻珠を表している。大仏・蓮台の成分はヒ素を含む銅錫鉛合金の青銅で,大仏は25部品を鋳接法で組み上げた後に,約2°前傾させて下部にできた隙間を分鋳法で塞いでいる。蓮台は上下2段を別々に分鋳法と鋳接法で輪状に組み,乗せて固定している。鋳型土には多様な鉱物が混在し鋳型土の採取地の特定はできない。(著者抄録)