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J-GLOBAL ID:202002243354268464   整理番号:20A0491654

江戸中期造像の千葉県市川市法華経寺中山大仏の調査概要

著者 (5件):
資料名:
号: 11  ページ: 63-69  発行年: 2019年07月30日 
JST資料番号: L7846A  ISSN: 1883-0056  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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江戸期の青銅製大型鋳物として梵鐘や仏像が造られた。法華経寺中山大仏(1719年製作:背面に「武州江戸神田鍋町住 大工 御鋳物師 太田駿河守藤原正義」の銘があり像高(座高)3.45m,蓮台高1.05~1.10m,大仏重量2.37t,蓮台重量1.45t)の基台改修工事に伴う大仏移設の期間中,2017年10月まで体内外調査,蛍光X線成分分析,残存鋳型土成分分析,3D計測などをおこなった。法華経寺大仏は大衣をまとい,禅定印を結び,蓮華坐上に結跏趺坐する如来像で頭部は螺髪と肉髻珠を表している。大仏・蓮台の成分はヒ素を含む銅錫鉛合金の青銅で,大仏は25部品を鋳接法で組み上げた後に,約2°前傾させて下部にできた隙間を分鋳法で塞いでいる。蓮台は上下2段を別々に分鋳法と鋳接法で輪状に組み,乗せて固定している。鋳型土には多様な鉱物が混在し鋳型土の採取地の特定はできない。(著者抄録)
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分類 (1件):
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鋳造製品 
引用文献 (20件):
  • 佐藤祐子 「資料紹介 相馬鋳物師・大和田家史料 『細工口傳覚帳』」 研究紀要 第6号 pp.39-54 野馬追の里原町市立博物館 2003年
  • 川本耕三・下野聖・杉本和江 「金属組成から見た栗東「辻の鋳物師」による技術伝播の基礎的研究」 元興寺文化財研究所研究報告 2009-2010 p57 2011年
  • 森町史編さん委員会編 森町史 通史編 上巻 第4編第4章 p653 森町 1996年〈当該部分の執筆担当は北川裕章〉
  • 太田弁蔵家所蔵 「従貞享四丁卯年至 享保十四己酉年合 四十三年之記録 年々勘定帳」 (未翻刻 以下「年々勘定帳」)
  • 『近江の鋳物師 1』 (滋賀県教育委員会 1986年) p157
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