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J-GLOBAL ID：202002243523199790   整理番号：20A2723749

イライトとバーミキュライトからのセシウムの脱着機構【JST・京大機械翻訳】

Desorption mechanisms of cesium from illite and vermiculite

著者 (6件)： Murota Kento (Department of Nuclear Engineering and Management, School of Engineering, The University of Tokyo, 7-3-1 Hongo, Bunkyo-ku, Tokyo, 113-8656, Japan) ,  Tanoi Keitaro (Graduate School of Agricultural and Life Sciences, The University of Tokyo, 1-1-1 Yayoi, Bunkyo-ku, Tokyo, 113-8657, Japan) ,  Ochiai Asumi (Department of Chemistry, Kyushu University, 744 Motooka, Nishi-ku, Fukuoka, 819-0395, Japan) ,  Utsunomiya Satoshi (Department of Chemistry, Kyushu University, 744 Motooka, Nishi-ku, Fukuoka, 819-0395, Japan) ,  Saito Takumi (Department of Nuclear Engineering and Management, School of Engineering, The University of Tokyo, 7-3-1 Hongo, Bunkyo-ku, Tokyo, 113-8656, Japan) ,  Saito Takumi (Nuclear Professional School, School of Engineering, The University of Tokyo, 2-22 Shirakata Shirane, Naka-gun, Tokai-mura, Ibaraki, 319-1188, Japan)
資料名： Applied Geochemistry  (Applied Geochemistry)
巻： 123  ページ： Null  発行年： 2020年 
JST資料番号： T0227A  ISSN： 0883-2927  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： オランダ (NLD)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： セシウムイオンCs+は,雲母鉱物に強く収着されることが知られている。しかし,種々の塩イオンの存在下の時間による痕跡収着レベルでのCs+の脱着はよく理解されていない。本研究では,脱着に及ぼす収着時間と共存カチオンの影響を調べるために,室温でイライトとバーミキュライトによるCs+の長期収着と脱着実験を行った。1mM K+またはCa2+,または1mM K+および100mM Ca2+の存在下,1mM K+またはCa2+,または1mM K+および100mM Ca2+の存在下で,少量のCs+(50nM Cs+を900Bq137Csでスパイクした)を8週間にわたって吸着し,その後12週間にわたってプルシアンブルー(PB)ナノ粒子の存在下で脱着した。PBナノ粒子を用いて脱着Cs+の再吸着を抑制した。Cs+の90%以上がCa2+の存在下で鉱物に収着された;一方,Cs+の50~70%だけがK+の存在下で存在した。Ca2+(Ca-イライト)のイライト以外のすべての試料に対して,Cs+の80%以上が数日以内に脱着し,ほとんど全てのCs+が実験の最後に脱着した。Cs+の大きく速い脱着は,これらの鉱物に収着されたCs+の大きな部分が,PBナノ粒子のような強い吸着剤の存在下で実際に不安定であることを示した。これらの脱着傾向は収着時間の変化にほとんど影響されなかった。Ca-イライトからのCs+の脱着は遅く,1日収着の試料で80%脱着前に1か月以上を要し,脱着量は90%未満に達した。Ca-イライトからのCs+のこの遅い脱着は,1日から2週までの収着時間でさらに遅くなり,吸着Cs+の70%だけが後者に対する実験の最後に脱着した。Ca-イライトからのCs+脱着の機構を擬1次脱着モデルに当てはめて定量的に説明し,Cs+の30~40%がCa-イライトの中間層の周辺領域に収着され,内部部分に拡散することを示唆した。収着Cs+の残りは比較的速く脱着できる。このCs+は,Ca-イライトの縞状エッジサイトに吸着される可能性が高いので,収着Cs+(70~60%)の一部が不安定であると示唆した。したがって,Cs+の共存カチオンと層間移動によって誘起された中間層の周辺領域の膨張と崩壊は,Cs+の雲母鉱物への収着と脱着を制約する重要な過程である。さらに,本研究で調べた純鉱物からの脱着と比較して,実際の土壌からのCs+の脱着は,風化および/または凝集体の形成により,より遅かった。Copyright 2020 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.【JST・京大機械翻訳】

シソーラス用語： 吸着 ,  鉱物 ,  収着 ,  *脱着 ,  *セシウム ,  *バーミキュライト ,  吸着剤 ,  雲母 ,  *イライト ,  カチオン ,  凝集体 ,  ナノ粒子
準シソーラス用語： プルシアンブルー ,  セシウムイオン ,  再吸着 , 【Automatic Indexing@JST】

著者キーワード (5件)： 放射性セシウム ,  雲母鉱物 ,  収着 ,  脱着 ,  中間層

分類 (1件)： 岩石圏の地球化学一般  (DD01041C)

タイトルに関連する用語 (4件)： イライト ,  バーミキュライト ,  セシウム ,  脱着