抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本研究では,1948年の「公民館の設置管理について」という副総理の文章により設立された,公民館に焦点を当てた。公民館は,居住者のニーズによって,拡張され改修され,何度も機能を変えた建物である。近年,公共施設の再編成は人口の減少,財政悪化,施設の劣化により進行し,公民館の削減も考慮されている。また,地域活性化に役立つ知識を得ることを目的として,公民館の保全過程を把握し,平面構成を分析し,将来,公民館改修が行われるときの有効な知識を得ることを目的とした。著者らは,「村史」,コミュニティ紙,および面接調査による現在および平面構成への確立から改修情報を研究し,抽出した情報に基づいて年代表を描き,これを分析した。第3章では,設備保全プロセスを解析し,第4章では平面構成を解析する。第5章では,第3章と第4章の結果から公民館の施設機能の考察を試みた。以下の内容を見出した。1)公民館は組織により開始される。組織は,学校や支部で始まり,建物ではない。公民館は,しばしばランニングコストを低減するために機能を集約されている。2)公民館の平面構成は主空間と循環平面に分割でき,主空間は循環平面に大きく関連している。3)保全過程と平面構成の関係から,4つのタイプの保全過程を把握した。これらのタイプの確立は主要な空間に関連している。ホールが主を占める公民館は,設備保全により機能性が拡張されている。玄関が主を締めるタイプの公民館は設備保全により機能を果たしている。これと異なり,主要室を持たず,中央回廊からなる公民館は,再構築と建築物の拡大,改修または機能の変化によりを構成される。上記に基づき,コミュニティホールの平面構成は設備保全に大きく関係し,機能が強調されるが,将来小型化と他の改良を行うと,今後は住民のニーズに応じた機能を考慮し,今後の社会的状況に対応する計画を立案することを考える。(翻訳著者抄録)