抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
近年のデジタルゲーム産業の著しい拡大により,社会的および学術的な観点からゲーム開発者への関心が高まっている。日本のゲーム業界では,多くのキャリア中期開発者が働いている。しかし,彼らの中期から後期の期間において,発展するのは難しい。本研究では,日本のゲーム業界で10年以上の実務経験を持つゲーム開発者のキャリア開発と直面する問題を調査する。半構造化インタビューが44人のゲーム開発者に対して行われた。主なトピックは,彼らがゲーム業界に興味を持った理由,あるキャリアから別のキャリアに移行する理由,キャリア開発,スキル開発,働き方およびキャリアの見通しをサポートした人々,であった。その結果,参加者は,(1)子どもの頃,プレーヤーやクリエーターとして日本のゲームに携わっていた;(2)早い時期に出会い,適応した,キャリア転換;(3)環境の変化に適応するために仕事の経験と自己学習を通してスキルを開発した;(4)専門家向けまたは経営者向けのいずれかの担当者としてのキャリアを進めた;(5)自己の能力を認識し,それを開発する能力を持っているだけでなく,より良い人間関係およびコミュニケーション能力を育成する,であった。本研究は,キャリア中期から後期のゲーム開発者が,個人のスキルだけでなく,組織のスキルでもキャリアを伸ばすことを示唆している。彼らは,ゲーム開発者としてゲーム開発に直接関与しているほか,マネージャーの能力にも間接的に関与している。(翻訳著者抄録)