抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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近年,ネットワークの多様化にともない,様々なTCP輻輳制御方式が提案されている.TCP輻輳制御方式はインターネットにおけるトラヒックを特徴づけるため,どのような方式がどの程度使用されているかを解析することは,ネットワーク事業者が自身のネットワークを管理するうえで重要となる.このような解析では多数のTCPフローを自動的に処理することが必要となる.本論文では,機械学習を用いて輻輳制御方式を推定する方法を提案する.提案方法は,ネットワーク内において収集されたデータとACKセグメントの双方を含む通信ログを使用し,ログに含まれる個々のTCPフローに対して,輻輳ウィンドウの時系列を推定する.さらに,この時系列に対して,リカレントニューラルネットワークを用いた識別器を適用し,そのフローの輻輳制御方式を推定する.Linuxオペレーティングシステムに実装された10の輻輳制御方式に適用した結果,代表的な3つの方式は明確に区別でき,また10の方式はいくつかのグループに分類できるという結果を得た.(著者抄録)