文献

J-GLOBAL ID：202002244853182637   整理番号：20A0895141

複素注入ポテンシャルを用いた定常状態の電子散乱

Stationary-state Electron Scattering Using a Complex Injecting Potential

著者 (4件)： YAMAGUCHI Tomokazu (Tokyo Univ. Sci., Tokyo, JPN) ,  UCHIDA Kazuki (Tokyo Univ. Sci., Tokyo, JPN) ,  VARGA Kalman (Vanderbilt Univ., Tennessee, USA) ,  WATANABE Kazuyuki (Tokyo Univ. Sci., Tokyo, JPN)
資料名： Journal of the Physical Society of Japan  (Journal of the Physical Society of Japan)
巻： 89  号： 4  ページ： 044002.1-044002.5  発行年： 2020年04月15日 
JST資料番号： G0509A  ISSN： 0031-9015  CODEN： JUPSA  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 複素注入ポテンシャル(CIP)がある時間依存Schroedinger方程式を解いて,定常電子散乱をシミュレートした。計算した,1次元ポテンシャルと,二重スリットが原因となった電子干渉パターンを通る電子透過確率は解析的な結果と良く一致した。Aharonov-Bohm効果も,二重スリット配置の片側でのベクトルポテンシャルの存在によって明確に実証された。CIPによる定常電子散乱法は,時間依存密度汎関数理論の枠組みにおける電子輸送現象だけでなく,様々な電子放出現象の研究にも容易に拡張できる。(翻訳著者抄録)

シソーラス用語： Schroedinger方程式 ,  光学スリット ,  *Aharonov-Bohm効果 ,  *電子散乱 ,  ベクトルポテンシャル ,  状態 ,  密度汎関数法 ,  理論 ,  ポテンシャル ,  干渉縞
準シソーラス用語： スリット【光学】 ,  二重スリット ,  *時間依存Schroedinger方程式 ,  時間依存密度汎関数法 ,  定常状態 ,  複素注入ポテンシャル

分類 (1件)： 波動方程式の解法,散乱理論  (BA06020N)

引用文献 (28件)：

• N. Watanabe and M. Tsukada, J. Phys. Soc. Jpn. 69, 2962 (2000).
• Y. Ueda, Y. Suzuki, and K. Watanabe, Phys. Rev. B 94, 035403 (2016).
• Y. Ueda, Y. Suzuki, and K. Watanabe, Appl. Phys. Express 11, 105101 (2018).
• Y. Ueda, Y. Suzuki, and K. Watanabe, Phys. Rev. B 97, 075406 (2018).
• H. Miyauchi, Y. Ueda, Y. Suzuki, and K. Watanabe, Phys. Rev. B 95, 125425 (2017).

タイトルに関連する用語 (4件)： 注入 ,  ポテンシャル ,  定常状態 ,  電子散乱