抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本研究は,高専の建築部門における技術職員が,将来,より良い技術支援を提供できる方法を調べることを目的とする。建築部門の技術職員によって提供された技術支援の現状と課題を明らかにするために,高専建築部門の12人の職員と土木部門の12人の技術職員の間で調査を行った。面接は,さらに詳細を得るために,建築部門における12人の職員と土木部門における5人の技術職員について実施した。得られた知見は次の通りである:1.建築部門の技術職員の約半分は40代から60代で,退職の近い年齢である。さらに,職員は国のどこでも現場で働いているので,部門内で職員を補助するのは通常一人だけであり,職員の間での継続的交流は困難であることが証明されている。したがって,情報共有システムを,技術職員の間のより良いコミュニケーションを可能にするために構築するべきである。2.建築部門における技術職員は,工学における実験/実習に加えて,建築研究のさまざまな分野に対する支援を提供しなければならない。構造実験および機械を用いた実習が,手順および解答は全て明確に定義されているのに較べて,建築設計はあまり特定されておらず,技術的側面をより理解するのが困難である。したがって,職員達は,建築設計プロジェクトに技術的支援を提供するのに,困難を経験した。これは,これらの職員らが彼らの「技術が十分に生かされているか」または「自己能力が発揮されているか」を聞かれた場合について,否定的回答がより高い数に上ることに示される。3.建築設計の授業を支援しなければならない建築部門における多くの技術職員は,2級建築士であると認定された。しかし,彼らの半分以上は,技術的支援を提供するとき,そのような資格の知識とスキルを利用できなかった。技術的支援を提供するとき,建築士として認定する過程で得られた知識とスキルを適用することは重要であり,そのような能力を維持することができる。建築設計に技術的支援を提供するより適切な方法を見つけるために,更なる検討が必要である。(翻訳著者抄録)