抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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日本では悪臭防止法により悪臭物質として7つのアルデヒド(アセトアルデヒド,プロピオンアルデヒド,n-ブチルアルデヒド,イソブチルアルデヒド,バレルアルデヒド,イソバレルアルデヒド)の濃度が規制されている。悪臭中のアルデヒド類の公定法は,日本の環境省により2018年9月に改正され,HPLC法が7つの規制されたアルデヒドの公定測定法に新たに追加された。本方法において,悪臭空気を50Lのサンプラーバッグ中に収集して,次に,それをサンプラーポンプによって2,4-ジニトロフェニルヒドラジン(DNPH)カートリッジに収集した。アセトニトリルを用いてDNPH誘導体を溶出し,溶出溶液をHPLCで分析した。7つの規制されたアルデヒドに対するHPLCの分析条件を調べたが,ODS-シリカゲルカラムとアセトニトリル/水混合物からなる逆相系におけるn-ブチルアルデヒドとイソブチルアルデヒドのピークを分離することは困難であった。n-ブチルアルデヒドとイソブチルアルデヒドのピークは,C30カラムとメタノール/20mM酢酸ナトリウム緩衝液混合物から成る逆相条件で分離できた。HPLC法で,分析法バリデーションを行った。7つの規制されたアルデヒドの検量線の相関係数値は0.999以上であった。7つの規制されたアルデヒドのMDLは0.000078~0.000157ppmの範囲であった。7つの規制されたアルデヒドのMQLは0.000213~0.000427ppmの範囲であった。本研究で試験した分析手順による7種の規制アルデヒドの回収率は66.83~115.59%の範囲であった。データは,本研究で試験したHPLC法が悪臭中の7つの規制アルデヒドの分析に有効であることを証明した。(翻訳著者抄録)