抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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・小型害虫の有望な天敵である,雑食性Nesidiocoris tenuisは,その植物性により特定の条件下でトマト植物を傷つけることが知られている。しかし,日本で栽培されているトマト品種に関して,これによる被害に関する情報はほとんどない。本研究で著者らは,N.tenuisによる損傷の可能性を日本のトマト品種「桃太郎 ヨーク」について調べた。著者らは,1匹のN.tenuis成虫をトマト植物の各部分,すなわち,実生,成長点および花芽のあるトラス,花および未熟果実に14~15日間曝露した。実生では,傷と壊死環が葉および茎に現れたが,移植後に収穫した果実で損傷は観察されなかった。害虫はトマト植物の成長点およびトラスに影響しなかった。これらの結果は,このトマト品種に対するN.tenuisによる被害の可能性が低いことを示唆した。(翻訳著者抄録)