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J-GLOBAL ID:202002247718522781   整理番号:20A1331351

偏光フェムト秒分光法により調べた有機電荷移動塩κ-(BEDT-TTF)2Cu[N(CN)2]Iの電子不均一性

Electronic Inhomogeneity in Organic Charge Transfer Salt κ-(BEDT-TTF)2Cu[N(CN)2]I Probed by Polarized Femtosecond Spectroscopy
著者 (8件):
資料名:
巻: 89  号:ページ: 064712.1-064712.6  発行年: 2020年06月15日 
JST資料番号: G0509A  ISSN: 0031-9015  CODEN: JUPSA  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 英語 (EN)
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本研究では,有機分子結晶κ-(BEDT-TTF)2Cu[N(CN)2]I(κ-I)の電子状態を調べるために,偏光ポンププローブ分光法を行った。光誘起キャリア緩和動力学の観測から,κ-Iのキャリア動力学は他のκ型塩の動力学とは定性的に異なり,この単結晶で不均一電子状態が実現することを見いだした。温度が低下すると,電荷秩序に伴うc軸に沿った過渡偏光異方性がTMI=40Kより下で発達し,これは抵抗率測定で観測された金属-絶縁体転移と一致する。さらに,過渡偏光異方性が1/2(a+c)方向に沿って増大する位置を見いだした。注目すべきことに,この信号はTMI=40Kで明確な変化を示さなかった。その代わり,これはT~8Kで信号振幅の異常な増大を見せた。この異常の可能な起源は局所的に誘起された超伝導状態である。(翻訳著者抄録)
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分類 (3件):
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錯体の赤外スペクトル及びRaman散乱,Ramanスペクトル  ,  金属-絶縁体転移  ,  有機物系超伝導体の物性 
物質索引 (1件):
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引用文献 (26件):
  • R. H. McKenzie, Science 278, 820 (1997).
  • B. J. Powell and R. H. McKenzie, J. Phys.: Condens. Matter 18, R827 (2006).
  • H. H. Wang, K. D. Carlson, U. Geiser, A. M. Kini, A. J. Schultz, J. M. Williams, L. K. Montgomery, W. K. Kwok, U. Welp, K. G. Vandervoort, S. J. Boryschuk, A. V. Strieby Crouch, J. M. Kommers, D. M. Watkins, J. E. Schriber, D. L. Overmyer, D. Jung, J. J. Novoa, and M.-H. Whangbo, Synth. Met. 42, 1983 (1991).
  • M. A. Tanatar, S. Kagoshima, T. Ishiguro, H. Ito, V. S. Yefanov, V. A. Bondarenko, N. D. Kushch, and E. B. Yagubskii, Phys. Rev. B 62, 15561 (2000).
  • V. S. Yefanov, S. Kagoshima, M. A. Tanatar, T. Ishiguro, V. A. Bondarenko, N. D. Kushch, and E. B. Yagubskii, Physica C 388-389, 589 (2003).
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