文献

J-GLOBAL ID：202002248342304503   整理番号：20A0552898

クリオキノールはヒト神経型SH-SY5Y細胞におけるカルシウムレベルの上昇を通してS期細胞周期停止を誘導する【JST・京大機械翻訳】

Clioquinol induces S-phase cell cycle arrest through the elevation of the calcium level in human neurotypic SH-SY5Y cells

著者 (7件)： Lv Xiaoguang (State Key Laboratory of Bioreactor Engineering, East China University of Science and Technology, 130 Meilong Road, Shanghai 200237, China. [e-mail]) ,  Zheng Qiaoqiao ,  Li Ming ,  Huang Zhiwei ,  Peng Min ,  Sun Jing ,  Shi Ping
資料名： Metallomics  (Metallomics)
巻： 12  号： 2  ページ： 173-182  発行年： 2020年 
JST資料番号： W2338A  ISSN： 1756-5901  CODEN： METAIR  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： イギリス (GBR)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： クリオキノールは,最近,癌および神経変性疾患の治療に対する最も有望な薬剤であると考えられている。しかしながら,その作用様式は異なる疾患モデルから変化する。本研究において,著者らは,C-相細胞周期停止と自食細胞死の両方に起因する,ヒト神経型SHSY-5Y細胞において,クリオキノールが細胞増殖を阻害することを見出した。cliノールは,ICP-AESにより測定されたカルシウムと同様に,鉄と亜鉛の細胞内含量を増加させた。Fluo-3の染色はカルシウム濃度の増加を確認した。クリオキノールの金属結合能の分析は,それがカルシウムイオンのキレート剤ではなく,細胞内カルシウム含量の上昇がイオノホアとしてクリオキノールにより達成されないことを示した。CaCl_2は,クリオキノールの細胞毒性をシミュレートまたは悪化させることができ,濃度依存的にクリオキノールにより誘導されたS期細胞周期停止を増加させた。アクリジンオレンジの染色は,クリオキノールにより誘導されたオートファジーがカルシウムイオンの添加により影響されないことを示した。対照的に,細胞内カルシウムイオンキレート剤BAPTA-AMは,クリオキノリン誘導S期停止を消失させ,クリオキノールにより引き起こされた細胞死を減少させた。細胞周期関連蛋白質(CDK2,p21及びp27)のWBアッセイにより,S期停止は細胞内カルシウム上昇と正に相関し,それはカルシウムポンプ(SERCA及びSPCA)のmRNA及び蛋白質レベルの変化に起因することを確認した。まとめると,これらのデータは,クリオキノールがヒトSH-SY5Y細胞においてS期細胞周期停止を誘導するために細胞内カルシウムイオンのレベルを調節することを示す。著者らの結果は,細胞内カルシウム含有量の増加がヒト神経型SHSY-5Y細胞の阻害におけるクリオキノールの機構の1つであることを初めて示す。Copyright 2020 Royal Society of Chemistry All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.【JST・京大機械翻訳】

シソーラス用語： mRNA ,  *ヒト ,  食細胞 ,  オートファジー ,  細胞毒性 ,  キレート剤 ,  イオノホア ,  鉄 ,  亜鉛 ,  カルシウムポンプ ,  *カルシウム ,  細胞死 ,  病態モデル ,  細胞増殖 ,  *細胞周期

分類 (2件)： 抗腫よう薬の基礎研究  (GW16010A) ,  腫ようの実験的治療  (GE02040Y)

タイトルに関連する用語 (8件)： クリオキノール ,  ヒト ,  神経 ,  SH-SY5Y細胞 ,  カルシウム ,  S期 ,  細胞周期停止 ,  誘導