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J-GLOBAL ID:202002248497539129   整理番号:20A2744201

無傷のウイルス粒子上のSARS-CoV-2スパイクタンパク質の構造と分布

Structures and distributions of SARS-CoV-2 spike proteins on intact virions
著者 (20件):
資料名:
巻: 588  号: 7838  ページ: 498-502  発行年: 2020年12月17日 
JST資料番号: D0193B  ISSN: 0028-0836  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: イギリス (GBR)  言語: 英語 (EN)
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重症急性呼吸器症候群コロナウイルス2(SARS-CoV-2)のウイルス粒子は脂質二重層に囲まれており,そこからスパイク(S)タンパク質三量体が突き出ている。高度にグリコシル化されたS三量体は,アンジオテンシン変換酵素2受容体に結合して,標的細胞へのウイルス粒子の侵入を仲介する。Sのコンホメーションには高い柔軟性が見られ,Sは受容体結合部位の露出を調節した後,全面的な構造再編成を経て,ウイルス膜と細胞膜の融合を駆動する。これまでに,クライオ電子顕微鏡を用いて,Sタンパク質の可溶性状態,過剰発現状態,精製状態での構造とコンホメーションが詳細に研究されてきたが,ウイルス粒子表面でのSの構造と分布は分かっていなかった。今回我々は,クライオ電子顕微鏡法とクライオ電子断層撮影法を用いて,無傷のSARS-CoV-2ウイルス粒子の画像化を行い,ウイルス粒子表面上のS三量体の高分解能構造,コンホメーションの柔軟性,分布をin situで決定した。これらの結果は,ウイルス粒子上のSのコンホメーションを明らかにしており,感染あるいはワクチン接種の際のSと中和抗体の間の相互作用を理解するための基盤をもたらす。Copyright Nature Japan KK 2020
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分類 (2件):
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ウイルスの生化学  ,  分子構造 

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