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J-GLOBAL ID：202002252016119709   整理番号：20A0514980

河川遡上初期における稚アユの臨界遊泳速度に関する現地実験

FIELD EXPERIMENT ON THE CRITICAL SWIMMING SPEED OF NATURAL FINGERLING SWEETFISH (Plecoglossus altivelis altivelis) DURING THE INITIAL PERIOD OF UPSTREAM RIVER MIGRATION

著者 (4件)： 泉完 (弘前大学 農学生命科学部 地域環境工学科) ,  杉本亜里紗 (東日本旅客鉄道株式会社 水戸土木技術センター) ,  丸居篤 (弘前大学 農学生命科学部 地域環境工学科) ,  東信行 (弘前大学 農学生命科学部 生物学科)
資料名： 土木学会論文集 B1(水工学)(Web)  (Journal of Japan Society of Civil Engineers, Ser. B1 (Hydraulic Engineering) (Web))
巻： 74  号： 5  ページ： I_433-I_438(J-STAGE)  発行年： 2018年 
JST資料番号： U0103B  ISSN： 2185-467X  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 天然稚アユの河川遡上初期に合わせて当稚魚の臨界遊泳速度を青森県岩木川河口から約11kmにある芦野頭首工地点の現地で計測した.魚道地点の河川敷に小型の長方形断面水路(幅15cm・高さ15cm・長さ100cm)を設置し,水路には断面平均流速9~75cm/sの範囲で河川水を流し,体長5.9~9.9の稚魚を遊泳させた.計測中の水温は10.6~18.5°Cで,推定された60分間臨界遊泳速度は,19~49cm/sであり,体長との間に正の相関が認められた.また,体長(BL)の倍数の速度で表すと,3.1~6.5BL/s,(平均4.8BL/s,標準偏差1.0)の速さとなった.計測時の水温の違いによる60分間臨界遊泳速度への影響は少ないと推察された.(著者抄録)

シソーラス用語： *魚類 ,  アユ ,  *遡上 ,  河川 ,  遊泳 ,  水路 ,  稚魚 ,  水温 ,  速度 ,  現場試験
準シソーラス用語： 河川遡上 ,  現地実験

著者キーワード (4件)： sweetfish (plecoglossus altivelis altivelis) ,  swimming ability ,  critical swimming speed ,  fish way

分類 (1件)： 魚類  (FH02020K)

引用文献 (18件)：

• 1) 農林水産省農村振興局整備部設計課監修:「頭首工の魚道」設計指針,pp. 25-68,公益社団法人農業農村工学会,2015.
• 2) Brett, J. R., Hollands, M. and Alderice, D. F. : The effect of temperature on the cruising speed of Young Sockeye and coho Salmon, J. Fish. Res. Bd. Can., 15, pp. 587-605, 1958.
• 3) Bainbridge, R. : Training, speed and stamina in trout, J. Exp. Biol., 39. pp. 537-555, 1962.
• 4) 塚本勝巳,梶原武:魚類の遊泳速度と遊泳能力,水産土木,10(1),pp. 31-36,1973.
• 5) 鈴木興道:魚道の設計に資する淡水魚類の耐久遊泳速度,土木学会論文集,622,pp. 107-115,1999.

タイトルに関連する用語 (6件)： 河川遡上 ,  初期 ,  アユ ,  臨界 ,  遊泳速度 ,  現地実験