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J-GLOBAL ID：202002252501426888   整理番号：20A0169968

湖沼水のTOC分析について全有機炭素計を用いて精度高く測定する手法の検討

Modification of Analytical Procedure for Determining Total Organic Carbon in Lake Waters Using a TOC Analyzer

著者 (8件)： 早川和秀 (滋賀県琵琶湖環境科学研究センター) ,  廣瀬佳則 (滋賀県琵琶湖環境科学研究センター) ,  廣瀬佳則 (滋賀県琵琶湖環境部循環社会推進課) ,  岡本高弘 (滋賀県琵琶湖環境科学研究センター) ,  七里将一 (滋賀県琵琶湖環境科学研究センター) ,  尾原禎幸 (滋賀県琵琶湖環境科学研究センター) ,  能登紀幸 (株式会社島津製作所分析計測事業部環境ビジネスユニット) ,  井上信介 (株式会社島津製作所分析計測事業部環境ビジネスユニット)
資料名： 水環境学会誌(Web)  (Journal of the Japan Society on Water Environment (Web))
巻： 42  号： 6  ページ： 259-267(J-STAGE)  発行年： 2019年 
JST資料番号： U0148A  ISSN： 1881-3690  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 水環境における有機汚濁を示す指標の1つである全有機炭素 (TOC) について, 懸濁物を含む試料での分析精度を高めるため, 燃焼酸化式TOC計による分析の前処理や測定方法について検討した。超音波ホモジナイズによって懸濁物を破砕することで, 分散した物質の均質化を促し, TOC測定値の確度を向上させることができた。試料の注入シリンジ内や機器内の経路の減失を少なく設計されたTOC計を用いると, 琵琶湖北湖試料では良好な回収率が得られたが, 高濃度の懸濁物や溶存有機物を含む試料では回収率が低下する問題がみられた。回収率の低下はTOC測定値から溶存態有機炭素 (DOC) 測定値の差分によって算出される粒子態有機炭素 (POC) 測定の正確度を下げる。ただし, TOC燃焼酸化方式にあるNPOC法とTC-IC法の2つの測定方法を試料濃度によって使い分けることで, 正確度を補えることが明らかとなった。(著者抄録)

シソーラス用語： *TOC【炭素】 ,  *水質試験 ,  *湖沼水 ,  湖沼汚濁 ,  *測定精度 ,  管理 ,  有機物
準シソーラス用語： 精度管理 ,  溶存有機物

著者キーワード (8件)： 全有機炭素 ,  測定法 ,  水環境測定 ,  懸濁物 ,  Total organic carbon ,  Analytical procedures ,  Measurements in aquatic environment ,  Suspended particles

分類 (1件)： 水質調査測定一般  (SB02060X)

引用文献 (11件)：

• 1) 中上英一, 2010. 全有機体炭素計の紹介. かんぎきょう 106, 17-18.
• 2) 福島武彦, 相崎守弘, 松重一夫, 今井章雄, 1997. 湖沼の有機物指標. 水環境学会誌 20 (4) , 238-245.
• 3) 田中義人, 永淵義孝, 熊谷博史, 白川ゆかり, 松尾宏, 2009. 福岡県内共用水域におけるTOCによる有機汚濁の傾向と水質保全対策検討のための指標について. 全国環境研究会誌 34 (4) , 246-253.
• 4) 岡本高弘, 早川和秀, 2011. 琵琶湖における溶存有機物の現状と課題. 水環境学会誌 34 (A) (5) , 151-157.
• 5) 原田茂樹, 我妻理紗, 小関達成, 青木敏晃, 橋本泰佑, 2012. ため池におけるTOCとCODの関係. 用水と廃水 54 (12) , 47-52.

タイトルに関連する用語 (5件)： 湖沼水 ,  TOC ,  分析 ,  全有機炭素 ,  手法