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J-GLOBAL ID:202002252585372976   整理番号:20A0918131

プレセニリン-1変異(S170F)を持つ早期発症Alzheimer病患者由来の誘導多能性幹細胞由来皮質ニューロンの病理学的発現【JST・京大機械翻訳】

Pathological manifestation of the induced pluripotent stem cell-derived cortical neurons from an early-onset Alzheimer’s disease patient carrying a presenilin-1 mutation (S170F)
著者 (26件):
資料名:
巻: 53  号:ページ: e12798  発行年: 2020年 
JST資料番号: T0301A  ISSN: 0960-7722  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: アメリカ合衆国 (USA)  言語: 英語 (EN)
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目的:アルツハイマー病(AD)は,アミロイドβ(Aβ)プラークの形成と神経線維のもつれにより特徴付けられる最も一般的な神経変性疾患である。これらの異常蛋白質は,オートファジーシステムにおけるミトコンドリア動力学および欠損における障害を誘発する。プレセニリン-1(PS1)はγ-セクレターゼ複合体におけるコア成分であるので,PS1遺伝子の突然変異はγ-セクレターゼ活性の干渉を引き起こし,Aβ42分泌を増加させる。PS1-S170F変異を持つ患者特異的誘導多能性幹細胞(iPSC)系統を特性化することを目的とした。さらに,疾患修飾薬がAD iPSC由来ニューロンにおけるAD病理を低下させるかどうかを試験した。【材料と方法】単核細胞(MNCs)は,プレセニリン-1(PS1)突然変異(Ser170Phe;PS1-S170F)を有する常染色体優性AD(ADAD)患者の末梢血から新たに分離された。機能性皮質ニューロンに分化した誘導多能性幹細胞(iPSC)系統を作成した。次に,免疫細胞化学とウェスタンブロットを用いてAD病因を示すマーカーを測定した。また,Mitoトラッカーを用いてAD iPSC由来ニューロンにおけるミトコンドリア動力学を調べた。【結果】細胞外および細胞内Aβレベルは,対照iPSC由来ニューロンと比較して,PS1-S170F iPSC由来ニューロンにおいて劇的に増加することを観察した。さらに,PS1-S170F iPSC由来ニューロンは,p-Tauの高い発現レベルを示し,それは体細胞と神経突起の両方で検出された。PS1-S170F iPSC由来ニューロンにおけるミトコンドリア速度は,対照と比較して非常に減少した。また,PS1-S170F iPSC由来ニューロンにおいて融合関連蛋白質Mfn1(膜蛋白質ミトフシン1)の有意な減少と分裂関連蛋白質DRP1(ダイナミン関連蛋白質1)の増加を見出した。さらに,PS1-S170F iPSC由来ニューロンにおけるオートファジー関連クリアランスの欠損を観察した。最後に,Aβとp-Tauのレベルは,BACE1阻害剤LY-2886721の処理により劇的に低下することを示した。結論:まとめると,著者らは,この突然変異に関する最初の症例となるiPSC技術を用いてPS1-S170F突然変異を持つAD患者の病理学的特徴を確立し特性化し,このiPSC系統は将来のAD病因と薬物スクリーニングの研究のための有用な資源として役立つであろう。Copyright 2020 Wiley Publishing Japan K.K. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.【JST・京大機械翻訳】
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分類 (2件):
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JSTが定めた文献の分類名称とコードです
神経の基礎医学  ,  細胞生理一般 

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