抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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米国における肥満の有病率は増加している。血管内および開腹腹部大動脈瘤(AAA)修復後の転帰に対する肥満の影響は,ほとんど知られていない。この分析の目的は,これらの手術後の肥満と非肥満患者の間の術後転帰を比較することであった。2013年~2015年の米国国立外科品質改善プログラム(ACS-NSQIP)データベースを分析した。術前,術中および術後変数を,肥満と非肥満患者群の間で比較した。次に,肥満と非肥満患者を,手術のタイプ(腹部大動脈瘤の血管内修復(EVAR)対開放AAA修復)に基づいて,それぞれ2群に分け,転帰を比較した。次に,多変異分析を用いて,肥満および非肥満患者の転帰に対する手術様式の影響を比較した。合計6859人の患者(男性80%,女性20%)は,この期間にAAAのための外科的処置を受けた。これらの患者のうち,2218例(32.3%)はボディマスインデックス(BMI)≧30であり,4641例(67.7%)はBMI<30であった。肥満患者は>80歳,女性,非白人,喫煙者であった。肥満患者は,手術後に死亡率が低く,深部創傷感染のリスクが高かった(P<0.05)。肥満患者のうち,83.1%はEVARを受け,16.9%は開放AAA修復を受けた;EVARを受けた患者は,手術時間が短く,入院期間が短く,死亡率が短かった(P<0.05)。非肥満患者のうち,81%はEVARを受け,19%は開放AAA修復を受けた。EVARを受けている患者は,より短い手術期間,入院期間の長さ,および死亡率(P<0.05)があった。全体として,死亡は,開放AAA修復(オッズ比(OR)0.66,信頼区間(CI)0.44~0.99,P<0.05)を受けている非肥満患者の間で最も高かった。深部創傷感染の発生率は,開放AAA修復を受けた肥満患者の間で最も高かった(OR4.3,CI:1.2~14.6,P<0.05)。非肥満患者は開放AAA修復後に高い死亡率を有し,肥満患者は開放AAA修復後の深部創傷感染のより高い発生率を有する。適切な解剖学的候補と考えられる患者に対し,EVARは,死亡率を改善し,肥満患者に対し,深部創傷感染の発生を低下するため,非肥満患者に対し優先する必要がある。Copyright 2020 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.【JST・京大機械翻訳】