分散アンテナを用いたアクセスポイントによる無線LAN端末位置推定方式

細田真道; 坂本寛; 村上友規; 花籠靖; 梅内誠; 毛利忠; 塩原寿子; 小川智明; 宮本勝

文献

J-GLOBAL ID：202002253752166041 整理番号：20A0445691

分散アンテナを用いたアクセスポイントによる無線LAN端末位置推定方式

Wireless LAN Terminal Position Estimation Method by Access Point Using Distributed Antenna System

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資料名：
巻： 61 号： 1 ページ： 3-15 (WEB ONLY) 発行年： 2020年01月15日
JST資料番号： U0452A ISSN： 1882-7764 資料種別：逐次刊行物 (A)
記事区分：原著論文発行国：日本 (JPN) 言語：日本語 (JA)

活き活きとしたスマートシティを実現するためには,MaaS,イベント,施設などの運営者が多数の人の流れ(以下,人流)を把握することで,より最適な移動手段選択,混雑緩和,事故防止につなげることが重要である.本論文はこうした運営者が人流を把握することを目的とし利用者などの端末を測位する方法を提案,評価し有効性を示す.まず,従来測位方式および技術的課題を述べる.広く普及している人工衛星による測位方式は屋内測位が困難である.また,屋内測位できる方式であっても,端末が自身の測位をして結果をサーバなどに通知する必要があり,アプリケーションのインストールを要する.そこで,これらの課題を解決する新方式を提案する.提案方式は,通常の無線LAN端末が対象,端末にアプリケーション不要,端末が分散アンテナを用いたアクセスポイントに帰属するとアクセスポイントが端末を測位可能,歩行者動線取得可能という特徴を持つ.提案方式の1次元測位実験の結果,通常の無線LAN端末で,アプリケーション不要,歩行者動線取得,高精度測位(精度1m~5m)を実現した.最後に,フィールド実証としてこの提案システムを来場者が多数集まる展示会で動作させ,実フィールドでの有効性を明らかにした.展示会では来場者で混雑しても,提案方式のうちRTT(Round Trip Time)測位には大きな影響がなく,来場者から高い評価を得た.(著者抄録)

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計算機網 , 移動通信 , 長さ,面積,断面,体積,容積,角度の計測法・機器 , 電子航法一般

引用文献 (33件)：

牧村和彦:MaaS とスマートシティ,都市計画,No.335, pp.42-45 (2018).
日本経済新聞社:スマホ電波で混雑予測警視庁,隅田川花火の警備で最新手法,2017-07-29(オンライン),入手先 https://www.nikkei.com/article/DGXLASDG28H5FZ20C17A7CR0000/ (参照 2019-03-15).
細田真道,坂本寛,村上友規,花籠靖,梅内誠,毛利忠,小川智明,宮本勝:分散アンテナを用いたアクセスポイントによる無線 LAN 端末位置推定方式,FIT2018(第17回情報科学技術フォーラム),No.CM-007, pp.59-64 (2018).
福島荘之介:理解するための GPS 測位計算プログラム入門,(オンライン),入手先 https://www.enri.go.jp/ ̃fks442/K MUSEN/ (参照 2019-03-15).
U.S. Department of Defence: Table 3.8-3. SPS Position/Time Accuracy Standards, Global Positioning System Standard Positioning Service Performance Standard, 4th edition, p.34 (online), available from https://www.gps.gov/technical/ps/2008-SPSperformance-standard.pdf (2008).

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