抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本研究は,騒音の適切な情報公開手法を検討することを最終目標として,まずは専門科以外の人に対する音の大きさに対する理解の程度を把握することを目的とした.本稿では,まず大学生の音の大きさに対する理解度を測るために,音の大きさチャート・キットを試作し,講義内で音の大きさの理解状況を評価した.その結果,ロケットや飛行機のテイクオフは,大きな音という共通認識であるが,それ以外の音源は音の大きさによる感じ方は人によって大きな差があることが分かった.音源の大きさに対する具体的な数値は,全く知識がないと思われる学生は,現実離れした値を示す者もいた.さらに今回は,新型コロナウイルスの影響を受けて,大学の授業がオンラインになったため,同教材のオンラインバージョンを開発した.今後はdB値を学んだ後の評価結果の変容を測るとともに,さらなるデータの蓄積(大学や国籍の違い,環境に携わる行政官かそれ以外か)を行うことで,音の大きさ・dBへの理解の程度の計測を行う.そして,どうすればより効果的に感覚的・物理的に音の大きさ・dBが理解可能となるか等を検討していく予定である.(著者抄録)