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J-GLOBAL ID：202002255525215157   整理番号：20A2738892

グラフェン上の単一電子に対する波動-粒子表現変換

Wave-to-particle representation transformation for single-electrons on graphene

著者 (3件)： Hirami Nobuyuki (Faculty of Information Sciences, Hiroshima City University) ,  Nakamura Ibuki (Faculty of Information Sciences, Hiroshima City University) ,  Fujisaka Hisato (Faculty of Information Sciences, Hiroshima City University)
資料名： Nonlinear Theory and Its Applications, IEICE (Web)  (Nonlinear Theory and Its Applications, IEICE (Web))
巻： 11  号： 4  ページ： 501-516(J-STAGE)  発行年： 2020年 
JST資料番号： U0219A  ISSN： 2185-4106  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 本論文では,グラフェン上の単一電子の確率的粒子モデルを提案した。グラフェン上の単一電子の挙動を質量のないDirac方程式により近似的に記述した。電子は非相対論的であり,擬スピンが与えられている。Dirac方程式は,本来,実際のスピンを持つ相対論的量子粒子の運動を記述する。次に,Nelsonの確率的量子化理論は,理論がスピンを考慮しない非相対論的量子粒子のみを扱うことができるので,グラフェン上の電子の粒子モデルを構築することは困難であると考えられてきた。本論文では,Nelsonの理論を確率密度関数および確率密度流を用いて解釈し,グラフェン上の単一電子の粒子モデルを構築できる。一定磁場中のグラフェンナノリボンとグラフェンシート上の単一電子を確率的粒子としてモデル化した。非線形確率常微分方程式によりモデルを記述した。電子モデルの確率分布が波動関数から導いた分布と一致することを数値的に確認した。(翻訳著者抄録)

シソーラス用語： *グラフェン ,  *Dirac方程式 ,  電子 ,  確率密度関数 ,  確率密度 ,  密度流 ,  電子装置 ,  Langevin方程式 ,  非線形方程式 ,  数学モデル ,  波動関数 ,  電子スピン ,  数値解析 ,  時間発展 ,  グラフェンナノリボン ,  単一電子 ,  粒子モデル ,  量子デバイス
準シソーラス用語： グラフェンシート

著者キーワード (4件)： 非線形確率常微分方程式 ,  グラフェン ,  粒子モデル ,  量子波

分類 (2件)： 波動方程式の解法,散乱理論  (BA06020N) ,  半導体結晶の電子構造  (BM02060N)

引用文献 (31件)：

• [1] M.I. Katsnelson, Graphene - Carbon in Two Dimensions, Cambridge University Press, 2012.
• [2] A.H. Castro Neto, F. Guinea, N.M.R. Peres, K.S. Novoselov, and A.K. Geim, “The Electron properties of graphene,” Reviews of Modern Physics, vol. 81, no. 1, pp. 109-162, 2009.
• [3] K. Varga and J.A. Driscoll, Computational Nanoscience, Cambridge University Press, 2011.
• [4] T. Ando, “Theory of electronic states and transport in carbon nanotubes,” Journal of the Physical Society of Japan, vol. 74, no. 3, pp. 777-817, 2005.
• [5] B. Thaller, The Dirac Equation, Springer-Verlag, 1992.

タイトルに関連する用語 (4件)： グラフェン ,  単一電子 ,  波動 ,  表現