抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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システム開発の最終段階に実施されるシステムテストケースの設計では,自然言語で書かれた仕様書からテストに必要な入力項目や確認項目を抽出し,抽出した入力項目・確認項目のパラメータを具体化してテストケースが作成される.一方,自然言語で書かれる仕様書は論理関係に曖昧さを含むため,左記の仕様書をもとに作成されるテストケースは,テスト設計者の論理関係の解釈誤りによって不適当になることがあるという課題がある.本研究では,日本語の仕様書から命題論理の記号を用いることで論理関係の曖昧さを排した,セミ形式記述と呼ぶ表現へ変換するアルゴリズムを開発した.セミ形式記述の仕様を対象に入力・確認項目間の論理関係をレビューすることで正しい論理関係へ修正する.論理関係を修正したセミ形式記述は,本研究で開発したテストケース生成アルゴリズムにより,自動的にデシジョンテーブル形式のテストケースへと変換される.本研究で開発したアルゴリズムを電気ポットの仕様文に適用した.提案アルゴリズムにより日本語の仕様文の曖昧さを排除したセミ形式記述へと変換されること,セミ形式記述から自動的にデシジョンテーブルが生成されることを確認した.(著者抄録)