抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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2018年10月の耕洋丸第77次航海時に,コロール(パラオ共和国)への方向の東経130度線に沿って海洋観測を実施した。航海中に,北赤道海流(NEC)は北緯8度と北緯24度の間の1000dbarの上に70Sv(1Sv=10<sup>6</sup>m<sup>3</sup>/s)を超える地衡流量の輸送が観測された。特に,北緯18度の北で流量が強かった。表層(<100m)の高温(>25°C)/低塩分(<34.5PSU)水が,東経130度線の南部のみならず北部にも存在することを見出した。東経130度の北部周辺の熱帯収束帯に関連した雲クラスタを見つけることができなかったので,表層の高温/低塩分水はNECによって移流されたことが示唆された。したがって,この低塩分水の境界が,NEC域におけるニホンウナギの産卵場の目印と考えられるので,NECの変化を監視し,考察すべきことが示唆された。(翻訳著者抄録)