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J-GLOBAL ID：202002255872041367   整理番号：20A2738725

粒子の侵入・浮上挙動に及ぼす濡れ性の影響

Effect of Wettability on Penetration and Flotation Behavior of a Particle in Refining Process

著者 (4件)： 松澤玲洋 (日本製鉄(株)技術開発本部) ,  笹井勝浩 (日本製鉄(株)技術開発本部) ,  原田寛 (日本製鉄(株)技術開発本部) ,  沼田光裕 (日本製鉄(株)技術開発本部)
資料名： 鉄と鋼
巻： 106  号： 10  ページ： 697-707(J-STAGE)  発行年： 2020年 
JST資料番号： F0332A  ISSN： 0021-1575  CODEN： TEHAA  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 粉体吹き付けは,高い脱硫効率で溶鋼中の硫黄含有量を低くするために,精錬工程で行われることがよくある。本研究では,粒子の濡れ性が浸入および浮上挙動に及ぼす影響を水モデル実験によって調べた。ポリプロピレン粒子を単孔ノズルからArガスで水面に吹き付け,水への侵入から浮上までの粒子挙動を高速カメラで記録した。粒子に撥水性または親水性材料を適用することにより,粒子と水の間の濡れ性が変化した。粒子の浸入により,気柱が発生し,気柱破裂後,粒子上に気泡が残った。最大浸入深さが浅く,残留気泡の直径が大きいため,撥水性粒子は短時間で水面に浮上した。一方,最大浸入深さが比較的大きく,残留気泡が粒子から分離されるため,親水性粒子の滞留時間は撥水性粒子より長くなった。粒子と水の間の濡れ性が浸入と浮上挙動に影響する理由は,粒子上の気柱の付着位置が変化するためである。撥水性粒子の場合,位置が粒子の浸入方向に変化した。そのため,水の表面張力による力が大きくなり,気柱破裂後の粒子上の残留気柱が大きくなった。(翻訳著者抄録)

シソーラス用語： *粉体 ,  *吹付 ,  *冶金脱硫 ,  溶鋼 ,  浮上り ,  侵入度 ,  固液界面 ,  *濡れ ,  精錬 ,  水モデル ,  高速度カメラ ,  親水性 ,  疎水性 ,  気泡 ,  滞留時間 ,  ポリプロピレン
準シソーラス用語： 気柱 ,  侵入深さ ,  粉体吹付 ,  粒子挙動

著者キーワード (12件)： 精製プロセス ,  水モデル実験 ,  粒子の濡れ性 ,  気柱 ,  残留気泡 ,  粒子の滞留時間 ,  精製プロセス ,  水モデル実験 ,  粒子の濡れ性 ,  気柱 ,  残留気泡 ,  粒子の滞留時間

分類 (1件)： 製鋼  (WD01060A)

引用文献 (29件)：

• 1) S.Kitamura, Y.Mizukami, T.Kaneko, T.Yamamoto, R.Sakomura, E.Aida and S.Onoyama: Tetsu-to-Hagané, 76(1990), 1801 (in Japanese). https://doi.org/10.2355/tetsutohagane1955.76.11_1801
• 2) A. Sakai, T. Tokoro and T. Hirata: Tetsu-to-Hagané, 81(1995), T21 (in Japanese).
• 3) T.Nozaki, K.Nakanishi, H.Morishita, S.Yamada and F.Sudo: Tetsu-to-Hagané, 68(1982), 1737 (in Japanese). https://doi.org/10.2355/tetsutohagane1955.68.13_1737
• 4) Y.Hara, H.Kitaoka, T.Sakuraya, T.Nozaki and H.Nishikawa: Tetsu-to-Hagané, 74(1988), 823 (in Japanese). https://doi.org/10.2355/tetsutohagane1955.74.5_823
• 5) K. Endoh, H. Takamoto, J. Nakagawa, Y. Obana, H. Takahama, T. Kaneko, A. Inaba and T. Yamamoto: Seitetsu Kenkyu, 335(1989), 20 (in Japanese).

タイトルに関連する用語 (4件)： 侵入 ,  浮上 ,  挙動 ,  濡れ性