抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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既知の短期滞在サイトにおける渡り鳥ガンの監視は,これらの生息地保全に必須であるが,通常,水鳥の大群を数えるには熟練した人材を要する。UAV(無人機)からの観測の使用は,従来の鳥類計数法の代替手段となる可能性がある。安定化カメラ搭載マルチコプター型無人機を使用して,北海道の宮島沼を季節的ねぐらにするオオガン(Anser albifrons)を数えた。日没時にガンのねぐらになるので,薄明条件下でこの湖沼のガンを検出できる適切なカメラ設定を見出す必要があった。主なカメラ設定は,0.5秒という非常に長い露出時間で,これにより,日没後約30分までガンを検出し,数える事ができた。1回の無人機UAV飛行は,ねぐらのガンを殆ど擾乱せずに,水面上方100mから湖全体を観察できた。画像内のガンを自動的に数えるために,機械学習技術であるカスケード分類器を使った。無人機画像上で手動カウントと比べて4回の検証事例におけるカウント正確度は-4.1%~+6.1%の範囲であった。無人機と機械学習法の組み合わせにより,±15%の正確度でガンの数を取得できると結論した。この結果は,この方式がガン他の水鳥の監視に有用である事を示唆した。(翻訳著者抄録)