抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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2,2′-メチレン-ビス-(6-(2H-ベンゾトリアゾール-2-イル)-4-(1,1,3,3-テトラメチルブチル)-フェノール(MBBT)などの水不溶性有機UVフィルタは,ナノ粒子の水性分散液として調製できる。粒子はそれぞれのUV吸収体分子から成り,強いUV吸収を示した。有機溶媒中にそのようなUV吸収体の一定の溶解度があるので,例えばエタノールまたはジオキサン中の溶液中の吸光度スペクトルを測定することが可能である。水分散のUVスペクトルは,付加的な肩による長波長バンドの顕著な深色シフトを示した。このUV吸収体のUV-visスペクトルの観察された変化を理解するために,有機溶媒中に溶解されるか,水中でナノ粒子として分散させて,密度汎関数理論(DFT)計算を,異なる媒体中でMBBT分子のそれぞれの単量体と凝集体を用いて行った。エタノール中及びジオキサン中で溶解したMBBT分子を意味する孤立したUV-visスペクトルは実験的に観測されたものと良く一致した。水分散における実験的紫外可視スペクトルの形状と位置の観察された変化は,溶媒効果のみでは説明できない。研究した分子は安定なエネルギー的に有利なπ積層二量体を形成し,UV-visスペクトルを水分散で実験的に観測されたものと合理的に一致することが分かった。MBBTのこのような凝集体は,UV-vis吸収スペクトルにおける観測された深色シフトの理由である可能性が最も高い。さらに,励起MBBT分子の光化学的不活性化の機構を,ジオキサン中および水中での時間依存DFTにより詳細に研究した。MBBTによる吸収エネルギーの失活に対するエネルギー的に最も有利な経路は,第一励起一重項状態における分子内エノール-ケト互変異性化を通して起こる。Copyright 2020 American Chemical Society All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.【JST・京大機械翻訳】