文献

J-GLOBAL ID：202002256777277855   整理番号：20A2683908

ユーザの快適度と乗合率を考慮したフルデマンド型公共交通向け配車最適化方法の検討

著者 (2件)： 若園裕太 (公立はこだて未来大 システム情報科学) ,  白石陽 (公立はこだて未来大 システム情報科学)
資料名： 情報処理学会研究報告(Web)  (IPSJ Technical Report (Web))
巻： 2020  号： ITS-83  ページ： Vol.2020-ITS-83,No.9,1-6 (WEB ONLY)  発行年： 2020年11月17日 
JST資料番号： U0451A  資料種別： 会議録 (C)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 近年,都市部への人口集中が深刻化しており,渋滞による経済損失や環境汚染などが危惧されている.渋滞解決のアプローチとして,フルデマンド型公共交通が挙げられる.現在,普及しているフルデマンド型公共交通の問題として,事前予約が必要であり,利便性に欠けるものが多い.この問題を解決したフルデマンド型公共交通の一つに,SAVS(Smart Access Vehicle Service)がある.しかし,さらなる問題としてSAVSは,将来需要を考慮した配車を行っていない.SAVSは各デマンド発生時に移動コストが最も低くなる車両を配車しており,新たにデマンドが発生した際に,乗合を行うための迂回路を走行することになる.結果として,乗合が発生しづらくなり,運行コスト増加やデマンド受理率の減少に繋がることが考えられる.そこで,本研究では将来需要を考慮した迂回路を生成し,乗合率が向上する経路生成を行う.また,連続的に乗合が起こることで,ユーザの目的地到着時刻がユーザの指定した締切時刻間際になってしまうことが考えられる.そのため,ユーザに間に合わない不安感を与え,快適なサービスを提供できない可能性がある.そこで,ユーザの乗車時間増加の抑制についても検討を行う.(著者抄録)

シソーラス用語： *公共輸送 ,  シミュレーション ,  都市交通 ,  *最適化手法 ,  配車 ,  交通混雑 ,  交通量 ,  相乗り輸送 ,  交通需要 ,  経路探索 ,  運行管理 ,  道路網
準シソーラス用語： SAVS ,  デマンド型交通 ,  ライドシェア ,  経路生成 ,  交通シミュレーション ,  交通渋滞 ,  公共交通 ,  逐次最適挿入法 ,  *配車最適化方法

分類 (2件)： 都市交通  (TA01020W) ,  その他のオペレーションズリサーチの手法  (KA03070E)

引用文献 (18件)：

• United Nations,Department of Economic and Social Affairs, World Urbanization Prospects: The 2017 Revision (2017).
• 総務省統計局 第2章 人口・世帯 2-2 都道府県別人口と人口増加率 https://www.stat.go.jp/data/nihon/02.html (最終アクセス日:2020/07/27).
• 国土交通省 業績計画書/達成報告書 III 道路交通を円滑化する,https://www.mlit.go.jp/road/ir/ir-perform/18g.html (最終アクセス日:2020/10/29).
• 田柳恵美子,中島秀之,松原仁,デマンド対応型公共交通サービスの現状と展望,人工知能学会全国大会論文集,Vol.JSAI2013,pp.1-4 (2013).
• 中島秀之,松原仁,田柳恵美子,スマートシティはこだてラボ,未来シェア,『スマートモビリティ革命 未来型AI公共交通サービスSAVS』 公立はこだて未来大学出版会 (2019).

タイトルに関連する用語 (4件)： 快適度 ,  公共交通 ,  配車 ,  最適化方法