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J-GLOBAL ID:202002256842788830   整理番号:20A0013853

ウシ胚における発生能力と低温耐性に対する小胞体ストレスの役割【JST・京大機械翻訳】

Role of endoplasmic reticulum stress on developmental competency and cryo-tolerance in bovine embryos
著者 (14件):
資料名:
巻: 142  ページ: 131-137  発行年: 2020年 
JST資料番号: A1189A  ISSN: 0093-691X  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: オランダ (NLD)  言語: 英語 (EN)
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ERの蛋白質折畳み能における機能不全である小胞体(ER)ストレスは,哺乳類生殖系を含む多くの生理学的応答に関与する。研究は,ERストレスがin vitro卵母細胞成熟と胚発生の発生過程を妨げることを示した。しかし,ウシ着床前胚発生に及ぼすその影響についてはほとんど知られていない。本研究では,ウシ胚における発生能力と低温耐性に及ぼすIVC中のERストレスの影響を調べた。IVF由来の接合子をタウロウルソデオキシコール酸(TUDCA)および/またはツニカマイシン(TM)を添加したCR1aa培地で培養した。これらはそれぞれERストレス阻害およびストレス誘導剤である。TM処理は胚盤胞発生率を減少させ,対照群と比較してアポトーシス細胞の割合を増加させた(それぞれ,10.2±2.3%対39.75±1.3%および17.8±1.2%対3.6±1.1%;P<0.01)。しかしながら,胚盤胞発生率は増加し,アポトーシス細胞の割合は,対照群と比較してIVC培地におけるTUDCAの添加により減少した(それぞれ,50.9±0.9%対39.75±1.3%および1.13±1.0%対3.6±1.1%;P<0.01)。重要なことに,TMプラスTUDCAで処理した群では,胚盤胞の発生率とアポトーシス細胞の割合は対照群のそれと類似しており,TUDCAが胚発生に対するTM単独の悪影響を改善することを示した。加えて,TUDCA処理は活性酸素種,ERストレスの発現(GRP78,ATF4,ATF6,IER1およびsXBP1)およびプロアポトーシス(CHOPおよびBAX)遺伝子を有意に低下させたが,それは抗アポトーシスBCL2遺伝子発現およびグルタチオンレベルを増加させた。さらに,TUDCAは,孵化率を有意に増加させ,加温後48時間で記録されたアポトーシス細胞数を減少させることにより,胚盤胞の低温耐性を改善した。したがって,マウスまたはブタにおける以前の報告と一致して,IVC中のTUDCA補給は,硝子体由来胚におけるウシの発生能力を増加させることを示した。さらに,IVC培地におけるTUDCAの存在はウシ胚の低温耐性を改善することを見出した。これらの結果は,IVC中のERストレスの調節が低温耐性の観点から高品質ウシ胚の生産に寄与することを示唆する。Copyright 2020 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.【JST・京大機械翻訳】
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分類 (4件):
分類
JSTが定めた文献の分類名称とコードです
繁殖管理  ,  豚  ,  牛  ,  発生と分化 

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