抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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近年,産業遺跡への関心が国内でも国際的にも高まりつつある。日本には多くの鉱山遺跡があり,それらのいくつかが観光資源として活用されている。しかしながら,一見するだけでは,鉱山遺跡の価値を理解することは困難である。したがって,鉱山遺跡を観光と地域活性化のために活用するには,活用方法を調査することが必要である。本研究の目的は次のとおりである。1)日本の鉱山遺跡の特徴を同定する。2)鉱山遺跡の問題と現状を同定する。3)観光地として鉱山遺跡の魅力を高める効果的な方法を考える。要約すると,本研究は以下のことを見出した。1)各鉱山遺跡は,規模や残存する機能に関して多様な特性を持つが,日本の全ての鉱山遺跡に共通する特徴は,生活エリアを取り巻く様々な機能にある。2)現状では,各々の鉱山遺跡では設備が不十分なため残留採掘物を移動することができず,鉱山遺跡の現実の姿を理解することが困難である。3)鉱山遺跡の全体像を理解することを容易にする最も重要な事項は,各鉱山遺跡の特性に沿って有効な方法を組み合わせて検討し実行することである。(翻訳著者抄録)