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J-GLOBAL ID：202002256941324401   整理番号：20A2542519

単結晶鉄におけるヤング率と弾性スティフネス

Young’s Modulus of Single Crystalline Iron and Elastic Stiffness

著者 (4件)： 高木節雄 (九州大学鉄鋼リサーチセンター) ,  増村拓朗 (九州大学鉄鋼リサーチセンター) ,  土山聡宏 (九州大学鉄鋼リサーチセンター) ,  土山聡宏 (九州大学大学院工学研究院材料工学部門)
資料名： 鉄と鋼
巻： 106  号： 9  ページ： 679-682(J-STAGE)  発行年： 2020年 
JST資料番号： F0332A  ISSN： 0021-1575  CODEN： TEHAA  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 弾性スティフネスc₁₁,c₁₂およびc₄₄は,弾性変形挙動の解析における重要なパラメータである。これらのパラメータの値を決定するために,単結晶のヤング率(E₁₀₀,E₁₁₀,E₁₁₁)と多結晶のヤング率Ep,およびポアソン比νが必要である。本論文では,単結晶鉄のヤング率の値を要約し,次に,条件下で純鉄の弾性スティフネスを推定した。E_p=208.2GPaとν=0.291は,等方性多結晶鉄の信頼できる値である。その結果,単結晶鉄のヤング率は,E₁₀₀=127.8GPa,E₁₁₀=214.3GPa,E₁₁₁=276.6GPaとなることが分かった。これらの値から,鉄の弾性スティフネスはc₁₁=228.1GPa,c₁₂=135.0GPa,c₄₄=113.2GPaと計算された。弾性スティフネスの値を適用することにより,Kronerモデルに基づいて,鉄の回折Young率を推定できた。また,回折ヤング率の平均値は,理想的な多結晶鉄のヤング率E_p(208.2GPa)の値と一致することも確認した。(翻訳著者抄録)

シソーラス用語： *単結晶 ,  *鉄 ,  *Young率 ,  剛性 ,  純金属 ,  弾性変形 ,  多結晶 ,  Poisson比 ,  等方性
準シソーラス用語： Kronerモデル ,  回折Young率 ,  *弾性スティフネス

著者キーワード (16件)： Young率 ,  回折Young率 ,  ポアソン比 ,  単結晶 ,  弾性剛性 ,  Kronerモデル ,  理想的な多結晶 ,  鉄 ,  Young率 ,  回折Young率 ,  ポアソン比 ,  単結晶 ,  弾性剛性 ,  Kronerモデル ,  理想的な多結晶 ,  鉄

分類 (1件)： 金属の機械的性質  (BL01022T)

引用文献 (8件)：

• 1) T. Ungár and A. Borbély: Appl. Phys. Lett., 69(1996), 3173.
• 2) T. Ungár, I. Dragomir, Á. Révész and A. Borbély: J. Appl. Crystallogr., 32(1999), 992.
• 3) 長島晋一:多結晶の結晶方位分布の制御と材料特性,日本金属学会,仙台,(1992), 41.
• 4) H. Kitagawa: J. Soc. Mater. Sci., Jpn., 29(1980), 691 (in Japanese).
• 5) M.T.Hutchings, P.J.Withers, T.M.Holden and T.Lorentzen: Introduction to the characterization of residual stress by neutron diffraction, CRC Press, Taylor & Francis, Oxford, (2005), 229.

タイトルに関連する用語 (5件)： 単結晶 ,  鉄 ,  ヤング率 ,  弾性 ,  スティフネス