抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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インターネット上では,様々な情報が提供され,同時に,社会的に好ましくない情報も数多く存在している.社会的に好ましくないとされる情報であっても,成人であれば,その情報を制限しないでその価値を自らで判断すべきである.それが“表現の自由(知る権利)”から導き出される考え方である.しかし,成長途中にある青少年にとっては,これらの有害情報との接触によって思わぬトラブルに巻き込まれるリスク(コンテント・リスク)もあり,注意が必要である.また,出会い系サイトやSNSを利用することで生じるリスクや,学校裏サイトでのネットいじめなどにより生じるリスク(コンタクト・リスク)が,最近では特に社会で問題となっている.加えて,インターネット上でのプライバシー保護や情報セキュリティのリスクもあり,青少年を成人よりも保護する対策が必要である.これらの情報行動に関わるリスクから青少年をいかに保護していくかということは社会的にとって重要な課題である.本稿では,これら青少年の情報行動に関するリスクの現状と,青少年保護に関する法制度の有効性と問題点を検討していく.(著者抄録)