抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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マコモ(Zizania latifolia Turcz.)は水田機能維持,経済性,栽培管理から将来有望な転作作物の一つとして考えられている(三枝ら2004).しかしながら,我が国ではマコモ栽培の歴史が浅く,また寒冷地における安定したマコモ栽培方法は確立されていなかった.水稲栽培において含鉄資材・含マンガン資材は,老朽化水田対策として施用されることが多い資材である.含鉄資材は,水稲の初期生育を促進し,茎数を増加させる効果がある(伊藤ら2004).また含マンガン資材の場合,水稲は収穫期の生葉数が増加し,栄養供給が向上することで,収量が増加する効果がある(白鳥ら2014).マコモは植物体が大きく,鉄・マンガン要求量が相対的に高い作物である.そのため,水稲の生育には十分とされる土壌中の鉄,マンガン量であっても,マコモの生育には足りない可能性があると考えられる.そこで本報告では,寒冷地における安定したマコモ栽培法を確立するために,マコモの生育に対する含鉄資材,含マンガン資材の効果を比較検討した.(著者抄録)